「印画紙で出力してみる」
今回は前回のプリンターで版下を作るから一歩グレードアップして、出力センターで印画紙にて版下を出力してみましょう。
使用するソフトは今回もアドビ/イラストレーターです。 仕上がりの綺麗な印刷物を作りには、やはり手持ちのプリンターで出力するより、印画紙で出力したものを版下として使用する方が当然キレイです。が、ウィンドゥズで出力するには、まだいろいろと制約も多いのが現状ですし、データの作り方によってはトラブルも起こってきます。 そこでトラブルを極力少なく、印画紙で出力したいものです。
印画紙で出力するのは何もキレイに印刷できるから、というだけではありません。プリンターで出力すると左の図(ちょっと誇張してますが)のように菱形状にプリントされてしまい、表面、裏面の四角が揃わないことがあります。 印画紙で出力するとこのようなことが起こらず、正確な版下ができるのもメリットなのです。
基本的に作り方はプリンター版下と同じですが、印画紙で出力するには色々な注意事項があります。
一番の問題はフォントでしょう。通常MACなどのDTPで使用するフォントはポストスクリプト(以下PS)フォントというものを使用しています。しかしウィンドウズではトゥルータイプ(以下TT)フォントが一般的です。 以前はTTフォントでは出力できませんでしたが、最近は徐々に改良されワードなどのソフトで出力することもできるようになってきていますが、トラブルを極力さけるため、ここではTTフォントをアウトライン化させることにします。
右は「イラストレーター」のフォントのアウトライン化をするメニューです。アウトライン化する文字を選択し、メニュー画面の「アウトライン作成」をクリックするだけで、フォントが図形と同じアウトラインの状態に変わります。
このように使われている全てのTTフォントをアウトライン化してつくります。 (つづく)
|