●Sara Smile

『さてそのアメリカ、フィラデルフィアで音楽の仕事をしていたとても有能な2人の
ミュージシャンがいました。曲を提供したり、時にはスタジオに入ってスタジオミュ
ージシャンをやっていたこともあるんですけれども、のちにその2人はグループを結

成します。ダリル・ホールそしてジョン・オーツ。現
在は彼ら、すばらしい活躍をしていますけれども、当
時は出すレコードなかなかヒットしなくて苦労してい
たようです。次に紹介したい曲、彼らにとっては初め
てのベストテンヒット、1976年4位まで上がりま
した』

(NHKFM サウンドストリート 1986/5/10)


     


 
●Wait For Me

『この(フィラデルフィア)レーベルからの主なシンガーというとハロルド・メルビ
ン&ブルーノーツ、そのボーカルでのちにソロとなるテディ・ペンタグラス、日本で
もガールグループ、スリー・ディグリースの曲がヒットしました。70年代に一世を
風靡したこのフィリーサウンド、根っからのリズム&ブルースファンからは「ソウル
が欠けている」といった批評もありますけれども、例えば他のアーティスト、トッド・
ラングレンやホール&オーツ、彼らもまたフィラデルフィア出身ということもあって、
自分の音楽の中にこのフィリーサウンドの影響があることを隠していません。それで
は、そのホール&オーツのヒット曲、今夜ラストの曲は"Wait For Me"』

               (FM東京 Tasty Music Time 1990/9/19)

 
●Kiss On My List

『「へぇこの曲がヒットしてからもう10年も経っている
のか」と驚いた方もいるんじゃないかと思いますけれども、
ホール&オーツ、勿論現在でも沢山のヒット曲を書いてい
ます。10年という長い間、コンスタントにヒットを作り
続けてきたホール&オーツですけれども、まさに彼らはヒ
ットメーカーという言葉がぴったりだと思います』

    (FM東京 Tasty Music Time 1991/1/3)


     

 
●You've Lost That Lovin' Feeling

『さて、今聴こえてきたホール&オーツの"You've Lost That Lovin' Feeling"
オリジナルはライチャス・ブラザーズ、1965年に全米NO.1となった曲です。この
曲は今までにも沢山のミュージシャンたちによってカバーされています。ホール&オ
ーツのこのバージョンが1980年に12位、ディオンヌ・ワーウィックが歌ったレ
コードは69年に10位という記録。同じ曲が違うミュージシャンによって何度もチ
ャートインするというのは、チャートの歴史から言っても結構珍しいことだそうです。
ま、それだけみんなに愛されている曲だということだと思うんですけれども、この曲
を作ったのが今週特集しているバリー・マンそしてシンシア・ウェルのソングライタ
ーコンビです』
               (FM東京 Tasty Music Time 1991/2/12)

 
●Maneater

『さて、現在アメリカを代表する男性デュオグループと言ったらやはりホール&オー
ツです。ニューアルバム"H2O"が届いています。前作のアルバム"Private Eyes"
からはなんと5曲のシングルカット、されていましたけれども、そのいずれもがヒッ
トするという素晴らしいパワーを持ったホール&オーツ。ニューシングル、楽しみに
している人も多いと思います。今日は彼らのニューアルバム"H2O"からまず第一弾
目のシングルカット、このナンバーです』

『"Maneater"、ホール&オーツでした。まるで黄金
時代のシュープリームスみたいなリズムセクションだっ
たね。まもなく日本でも彼らのパフォーマンスが見られ
ます。今までのヒットナンバー全部歌ってくれると嬉し
いですよね』

(NHKFM サウンドストリート 1982/11/1)


     

 
●One On One

『さて次に紹介するこのグループ、日本にも沢山のファンがいます。ダリル・ホール
&ジョン・オーツ。カードが届いています。熊本県のミスミサトミさん「こんばんは、
いつも楽しく聴いています。ところで3月7日は私の誕生日です。16歳になるんで
す。で、それを記念して元春さんから私にホール&オーツの"One On One"をプレゼ
ントしてください」ということ。誕生日おめでとう』

『"One On One"、ホール&オーツでした。 このナンバーにリクエストしてくれた福
岡のイトナガサトミさん、東京のマツムラフキコさん、その他沢山のホール&オーツフ
ァンからリクエスト届いています。彼らはあるインタビューの中で「誰か別のアーティ
ストをプロデュースするといったことを考えていますか?」という質問に対して「これ
は俺達が何年もかかって作り上げたサウンドなんだ。だから別のアーティストにこのサ
ウンドを貸したりすることは考えていない。ダイアナ・ロスやドナ・サマーは俺達のラ
イバルなんだから」なんていう風に答えています。自分たちのサウンドに対するプライ
ドを感じさせるような言葉だと思います』

                (NHKFM サウンドストリート 1983/3/7)

 
●Say It Isn't So

『"Say It Isn't So"、ホール&オーツでした。80年代に
入ってから最もベストテンヒットの多いグループ、同時にNO.
1ヒットも今のところ彼らが1番を獲得しています。今日紹介
した"Say It Isn't So"、10月29日付のビルボードでは
初登場30位で赤丸つきです。この曲もベストテン入りもまも
なく、といった感じです』

    (NHKFM サウンドストリート 1983/11/7)


     

 
●A Nite At The Apollo Live! The Way You Do The Things You / My Girl

『現在でも彼らのサウンドの中にブラックミュージックからの影響、強く感じますけれど
も、去年ホール&オーツはテンプテーションズのメンバーと一緒に1枚のライブアルバム
を出しています。"Live At The Apollo"というアルバム、自分たちにいい影響を与え
てくれたテンプテーションズのメンバーたちに感謝の気持ちをこめて作ったということ。
すばらしいミュージシャンシップですね』

                (NHKFM サウンドストリート 1986/5/10)

『どんなミュージシャンでも音楽を始めた時に影響を受けたミュージシャンが必ず1人は

います。例えばホール&オーツ、彼らは10代の時、テンプ
テーションズの大ファンでした。その彼らがやがて有名にな
って自分たちの昔のアイドルであるテンプテーションズと共
演した時の喜びというのは、僕にはよくわかるような気がし
ます。ホール&オーツとテンプテーションズ、世代は違うけ
れども、この2つのバンドに流れている精神は"Respect"
「敬意」の気持ちなんじゃないかと僕は思います』

     (FM東京 Tasty Music Time 1990/4/9)


     

 
●Dreamtime

『Motoharu Radio Show リクエスト特集、夢のような時間はあっという間に過ぎてしま
います。ダリル・ホール、彼のソロシングル。今日の1曲目、"Dreamtime"』

『リクエストは福岡県のウメコさん、そして埼玉県シンドウユウゴくんからも届いていま

す。「いきなりですが気持ちが複雑になるLPが出てしまいま
した。それはダリル・ホールのソロアルバムです。このアルバ
ムの中に<ホール&オーツとしていつ活動を始めるかわからな
い>というようなことが書いてありました。ソロアルバムも最
高ですけれど、僕はホール&オーツのグループとしての活動も
また楽しみにしています」ということです。ホール&オーツの
ファンの人達は少し心配なところですね』
   
    (NHKFM サウンドストリート 1986/10/20)