Radio! Radio!
 懐かしのプログラムから 〜3月編〜

    〜イギリス人と日本人の共通点?!〜

 1987/3/8(SUN)
 The Heartland Hour(FM横浜)
 ゲスト:忌野清志郎

 1 Boo-Boo-Boo
 2 ワザト Feel So Sad(Canada Seven)
 3 Children's Face
 4 Idea      / 忌野清志郎
 5 Tuff Enuff / The Fabulous Thunderbirds
 6 Through The Fire / Chaka Khan
 7 Lady Soul / The Temptations
 8 月と専制君主 / 佐野元春 With The Heartland   



佐野「清志郎さんは東京に帰ってきて何か感じたこととかある?」

忌野「う〜んとね、やっぱりロンドン人はね、音楽を大事にしてるって
   いうかね、音楽が必要みたいなんだけど、日本人はテレビが必要
   みたいね。それは感じたけども」

佐野「なるほど。あのさ、性格的にいうとすごく僕等と同じような恥ず
   かしがり屋の面があるでしょ」

忌野「あ、そうそう(笑)」

佐野「あのね、僕の経験で言うとね、スタジオの中だったんだけど、エ
   ンジニアなんかと仕事の合間、雑談のコーナーに入るじゃない?
   で、ガールフレンドの話とか出てさ『ガールフレンドとか今いる
   の?』とか聞くとね、顔真っ赤になるんだよね」

忌野「あ〜ほんと。へえ」

佐野「うん。それまでペチャペチャおしゃべりしてたのに、その質問に
   入ると途端にしどろもどろになって。あ、割と似てるなと・・・」

忌野「それはあったよ。詞の内容とか聞かれてね。イヤらしいようなと
   こ、たまにあるでしょ、僕の場合(笑)そういうの教えるとね、
   なんか恥ずかしそうにしてるんだよね。赤くなっちゃって(笑)」

佐野「割とそういうとこ、性格的にあるかもしれないね」

忌野「うん」

佐野「で、音なんかにもやっぱり出るんじゃないのかな、そういうのが」

忌野「あ〜そうかもね」

佐野「マンハッタンのエンジニアとロンドンのエンジニア、見てみると
   僕がマンハッタンでやった時は、どの楽器も全部聴こえてなきゃ
   気がすまないんだよね。だけれどもロンドンのエンジニアの場合
   は、曲全体のムードみたいなものを大事にして、せっかく入れた
   楽器なんだけども、それを隠し味みたいにして使っちゃうという
   繊細さがあってね。なんか日本のエンジニアの感覚と共通してい
   るとこがあるなあという印象があった」

忌野「あぁ、なるほどね」

佐野「やっぱり音楽作ってるのは人間だから、性格というのは音に出て
   くるのかなぁと思ったけど・・・」

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★1987年3月。清志郎のロンドンレコーディングのソロアルバム「レザーシャープ」
 にまつわる話を繰り広げていました。ローカル局の雰囲気を反映してか(?)まるで
 喫茶店で話しているかのような二人のリラックスぶりがうかがえます。


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