Radio! Radio!
 懐かしのプログラムから 〜2月編〜

  〜壊した家を出たくせに
      今 私たちは新しい家をつくる〜("Home Sweet Home"より)

 1986/2/17(MON)
 Motoharu Radio Show(NHK-FM サウンドストリート)
 ゲスト:矢野顕子

 1 The Girl of Integrity
 2 ちいさい秋みつけた
 3 そこのアイロンに告ぐ
 4 Home Sweet Home
 5 夏の終り
       (アルバム「峠のわが家」より 矢野顕子)



佐野("Home Sweet Home"について)
  「歌詞の中でね、『家を壊してきたのに――』といったような一節が
   あったでしょ。あの一節を、僕はレコードかけながら聴いていた時
   に、自分が家を出た時のことを思い出して、心が動いたんです」

矢野「そうですか。おいくつの時でした?」

佐野「20か19か18か・・・高校が終わってからだから19ぐらいかな、
   18か」

矢野「あぁそうですか。家出じゃなかったんでしょ?」

佐野「家出です」

矢野「あ、家出!? あらまぁーほんと」

佐野「何回も試みました。なかなか成功しなかったんだけれども、最後に
   は家を出ました」

矢野「連れ戻されちゃったりしたの?最初は」

佐野「ん〜と、自主的に帰ったから、実質的には家出とは言えないかもし
   れないけど(笑)」

矢野「あ、帰りたかった!(笑)ほんと」

佐野「だから複雑な気持ちが当時はね、十代の時にあって。で、この曲を
   聴いた時に、その一節を聴いた時にね、いろんなことを思い出した
   んです」

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佐野「坂本さんとのコラボレーション、これはやっぱりこれからもずっと
   レコードの中に続いていくんですか?」

矢野「そうですね。レコード作っていくんであれば、たぶんそういうふう
   になっていくんじゃないかと思うんですね。ま、お互い一番近くて
   一番ライバルで、一番気になる存在で、しかも大体どういうことが
   やりたいのかっていうのが、ほとんど同時にわかるものでね。話が
   はやいんですね」

佐野「うらやましいですね」

矢野「そうですか?(笑)」

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★1986年2月というと、個人的には受験の真っ最中でつらい時期でした。いつもは自分
 のことをあまり語らない元春が、家出のことをアッコちゃんに語っていたのがとても
 印象的。そしてアッコちゃんが坂本さんについて、上記のように言っているのを聞い
 て「いいなあ」と思う私でした。理想の夫婦像といったところです。


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