Chaptor 04

The Answer 「お答えしましょう」

 「Stones and Eggs Tour」のちょうど中盤に当たる、渋公2Days。
構成に変化はほとんど見られなかったが、バンドの充実ぶりがうかがえる楽しいステージだった。

 初日は元春のMCが多かった一方で、2日目はほとんどしゃべらずに、
どんどんステージが進んでいったことが印象的だった。

 初日、アンコールの「Young Forever」の直前に元春がこんなことを言っていた。

 「僕はデビューが1980年で、20年・・・確かに計算だとそうなんだけれど、
何枚アルバムを出してきたとか、自分じゃよくわかってない。それから、
東京で、この街で何回コンサートやったかとか、全然憶えてない。
でも・・・50回くらい? 100回くらい? もっと?! 
そりゃすごいね!

 「一番最初、東京でライブやった時のこと、憶えてるよ。
中野のちっちゃなホールでね。みんな、そうだな・・
・・・70%くらい女の子だったかな」



 それでは、ここで元春の疑問にお答えしましょう(笑)


 まずは
「何枚アルバムを出してきたか」
 答は
「19枚」(2000年春現在) 

 
2000年1月に発表されたベストアルバムに続き、
同年中に予定されているというオリジナルアルバムでちょうど20枚。
「20年で20枚」、決して多くはないもののそれらの質の高さが輝いていくだろう。
 

 次に
「東京で何回コンサートをやったか」
 元春が「東京での初ライブ」と定義している「中野のちっちゃなホール」とは、
「中野文化センター」(1981年5月19日(火))と思われる。
それ以前にも「新宿ルイード」など、ライブハウスでのパフォーマンスは多数記録されているが、
あくまでも「単独のホールライブで」という観点から、数えてみることにする。

 すると答は
「68回」(2000年春現在)(ライブハウス、学園祭、ジョイント、イベント等を除く)

 一口に「東京」と言っても、新宿、渋谷、中野、立川、八王子、府中、福生・・・と様々。
個人的には渋公と中野サンプラザに愛着がある。それにしても100回にはちょっと遠いのであった(笑)


 上記の「中野文化センター」でのライブについては、
書籍「MOTO SANO WITH THE HEARTLAND LIVE RECORDS1980-1992」より、
その様子をうかがい知ることができる。

 早大ポピュラー研究会主催の「佐野元春ライブ」がこのほど中野文化センターで開かれた。
都内では初めての本格的コンサート。収容人数700人のところへ約1000人が詰めかける盛況だった。
85%は女性というアイドルぶり。「Back To The Street」で始まり、語りあり、弾き語りあり、
「ガラスのジェネレーション」「アンジェリーナ」の頃には再び満場総立ち。
エピック・ソニーから発売の新曲「Someday」も好評、約2時間に及ぶ、
ロックンローラー、佐野元春大熱演のステージだった。      (ミュージック・ラボ)81年7月



 
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