光が瞬く横浜、快晴。上空からの夜景。「アンジェリーナ」の長いイントロと重なるその
映像で始まるこの作品は、私にとって、自分自身が実体験したライブの初めての記録であ
る。もう繰り返し何度見たかわからないほどだ。元春にとって初の横浜スタジアムとその
4ヶ月前の渋公のステージとで構成されている。長い夏休みの最後を締めくくる一大イベ
ント。初めて足を踏み入れた横浜スタジアム。限りなく広がる開放感。元春のふわふわな
髪の毛が風になびいて、気持ち良さそうだ。林ワタルさんがクレーンで撮影したという映
像は実はすっかりお馴染みのものだったことを知る。シータカや里村さん、
TOKYO BE-
BOP の背後から時に緩やかに流れていく。 「New
Age」のラストから「99 Blues」にか
けての迫力のシーンが気に入っている。今ではもはや懐かしい「ガラスのジェネレーショ
ン」スローバージョン。渾身の力が込められたメッセージは心にこだまする。当時31歳
の元春。大学生の私...。私の中で元春のライブヒストリーはまだ始まったばかりだった。
|