レシピのバリエーション |
ホームブルーイングでは、麦芽の種類や量、ホップの投入タイミングなどによってビールの味・香りを自由に決めていくことができます。その自由度はプロの醸造技術者以上です。
アドバンストブルーイングのキットから、さらに自分の好みのビールを追求したいかた、キットを使わず自分でレシピを創りたいかたは、こちらを参考にぜひトライしてください。
麦芽の種類と量を変える
麦芽(あるいは後述の副原料を加えることもできます)の量によってアルコール度数とボディ・コクが決まります。0から10数パーセントまで自由に設定できます。<ご注意:日本国内では度数1%以上のアルコール飲料を造ることは税法上未認められておりません。1%未満の範囲で、レシピを決定してください>
基本的には麦芽の量とアルコール度数およびボディ・コクの関係は上のとおりですが、米などの副原料を加えることで高度数でかつドライにしたり、麦芽の種類を変えることで低度数でかつモルティにしたりすることもできます。
また、麦芽の種類を変え、組み合わせることにより、黄金色〜アンバー(褐色)〜ダーク〜黒、さらには小麦を加えることによりホワイト(白濁色)ビールまでビールの基本的なスタイル(色、コク・ボディ、麦芽の甘み・苦み)を自由に決定できます。
蜂蜜・オートミールなどの副原料を加える
麦芽以外に蜂蜜、オートミール、米、コーン、砂糖その他の副原料を加えることでビールに様々な性格を付加することができます。フルマッシング仕込みではポテトやさつまいも、パンプキン等も自由に使うことができます。
ホップの種類と量、投入タイミングを変える
スパイシーな香り(ザーツホップ)、フローラルで甘い上品な香り(ハラタウ)、シャープな苦みなど、多くの種類のホップがあります。
使用するホップの種類や量、投入するタイミングにより香りの性質と強さ、苦みの性質と強さを自由にコントロールできます。
大手ビールメーカーでは行われていないドライホップ(発酵が終了したビールに直接ホップを投入する)やホップティ(ホップを湯に浸け成分を抽出し発酵が終了したビールに加える)等によって際だったホップアロマを得ることもできます。
イースト(酵母)の種類と発酵温度を変える
ラガー(底面発酵)イーストとエール(上面発酵)イーストに大別されます。
上記以外にも、乳酸菌とイースト(酵母菌)をブレンドしたタイプがあります。ベルギーのランビックビール等の酸味はこの乳酸菌によるものです。ウォートの一部を乳酸菌で乳酸発酵させ、通常のイーストで発酵させたウォートとブレンドすることでも同様の効果が得られます。
一般的には低い温度で発酵させるとクリアですっきりとした味・香り、高い温度で発酵させるとよりフルーティで華やかな味・香りのビールになります。
フルーツ・ハーブ・スパイスなどの添加物を加える
フルーツ、ハーブ、スパイス等を加えることでさらに個性的なビールを造ることができます。