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「ヨーロッパ、鉄道の旅」のページ  (9月23日)



 

9月23日(木)
チューリヒ→グリンデルヴァルト→インターラーケン

直立不動の商品たち。スーパーマーケットにて
7時30分にホテルをチェックアウト。チューリヒ駅に行く前にスーパーマーケットに寄りました。全ての商品が直立不動でビタッと整理整頓されているのがとても目を引きました。(開店直後だから、と言うわけでもなさそうです。夕方見た時もそうでしたから。)こういう国民性が完璧に整備された国土を生むのでしょうね。しかも値段が安いです。スイスは物価が高いという印象がありましたが生活必需品はとても安く感じました。乳製品が日本の半値以下、と特に安いようで、妻がチーズやヨーグルトを買いあさっていました。ミネラルウォーターのヴォルビックが、特売とはいえ2リッターボトルが6本でなんと約400円という破格値で売られていたのには私もビックリしました。スイスってなんだか素晴らしく快適な国です。政治・経済的なヘゲモニーも感じないし。

ユーロバス無き旅
駅で2等往復切符を買い、ICにてベルン乗換でインターラーケンまで行きました。ユーロパスを紛失してしまったので高価な1等車にはもう乗れません。しかし2等車もゆったりしていて充分快適でした。乗客が多い分話し声がにぎやかである点が1等と大きく違う点でしょうか。それにしても特急であるICに乗車券だけで乗れてしまうというのは、アメリカの高速道路無料、と同じくスイスの生活水準の高さを実感するものです。

アルプスの大パノラマとご対面
山、湖、野原、家畜の放牧、といかにもスイスらしい景色を見つつインターラーケン・ヴェスト(西)駅に到着。今晩のホテルの予約と昼食を済ませてインターラーケン・オスト(東)駅まで歩き、そこからベルナー・オーバーラント登山鉄道に乗り山間部のグリンデルヴァルトまで上がりました。レールが狭軌で車体も小振りな電車が森と川のせせらぎを縫って急な坂を上っていきます。氷河に覆われた大アルプスが眼前に迫ってきました。やがて終点グリンデルヴァルト到着。さらに乗換ればユングフラウヨッホの頂上付近まで行けるのですが私たちはここで下車しました。

グリンデルヴァルトは山間の観光拠点でとてもきれいな街です。日本人がウジャウジャいて日本語の看板も多く、結構観光地化されている場所でもあります。リフトで標高2,100メートルのフィルストまで上がりました。風景はいよいよ絶景で、牛たちが首からベルを付けて、「コロン、コロン」という音を鳴らしながら、木々が点在する野原の斜面で草を食んでいるのが見えます。アルプスの少女ハイジの世界に本当に来たのだと実感しました。

アルプスの峰々を3方に望むフィルストは、しかしそれほど寒くはなく、雄大な景色を存分に楽しむことが出来ました。ハングライダーが渓谷の中空を浮かんでいるかのようにのんびりと舞っており、気持ちよさそうです。私たちは小一時間ほども景色に見入っていました。今回の旅行は全日程で天気に恵まれましたがこの日も最高。山にはガスすら掛かっていませんでした。
ところであれほど居た日本人観光客がだれも居ません。彼等はフィルストに来ずしていったい何を見たというのでしょうか。不思議です。

ヨーロッパ最終日の夜は更けて・・・
インターラーケンまで戻り、私たちは土産などを買ってまわりました。私は鉄道模型屋を見つけ、メルクリン社製ではないですがDBのICEとICの精密模型を購入しました。夕食は街のレストランのテラス席でワインとチーズフォンデュとソーセージというご当地料理を楽しみました。夕日に染まるアルプスときれいな街と森の風景を眺めながらくつろいだひとときを過ごすことが出来ました。
夜、寝てしまうのが惜しくて私たちは再び街に出てゆっくりと散歩しました。夜でも街はとても安全で、深呼吸をしたくなるような気持ちの良い散策でした。

さて、明日からは日本に向けての撤収が始まります。今回の旅行は前回とは違って驚きの連続というのは少なかったものの(ミラノを除く)、落ち着いて安定した旅をすることが出来、気持ち的にのんびりと過ごせたことをとてもうれしく思います。いい旅でした。
 
 
 

 


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