メインページに戻る
 
 

「ヨーロッパ、鉄道の旅」のページ  (9月22日)



 

9月22日(水)
ミラノ→チューリヒ

ドゥオモ(大聖堂)
ホテルをチェックアウト後、地図を片手にミラノの喧騒の中に再び踏み込んでいきました。一晩明けてみると、到着当初のショック状態からは立ち直り、「要は東京の雑踏だと思って歩けばいいんだ」と覚悟を決めて、平常心で普通にあるくことが出来ました。それにしても街は騒がしく、人々の会話やゼスチャーもオーバーに感じます。ラテン文化圏にきたのだと改めて実感しました。
まず有名なドゥオモ(大聖堂)に行きました。細かい彫刻が施された見事な建築でした。屋根まで上ってあるくことが出来、上からミラノの様子を楽しみました。この大聖堂は中世から近代まで500年もかけて建築されたそうです。すごいですよね。
その後は妻の買物タイムです。ミラノはモードの街なので、妻は目の色を変えてブランドショップを巡り、私は生気を失って引きずられていくという状態になりました。価格は日本の半値くらいだそうで、泣かんばかりに感激していました。ショップの店内には日本人の女性しかおらず、なんだか歪んだブームだなあと思いました。
本場のジェラートとパニーニを食べたところで時間切れ。私たちはブランド品で膨れ上がった荷物を抱えて中央駅に向かいました。さようならミラノ。元気でね。たぶんもう来ないと思うけど。

再びドイツ語圏へ
SBBのICに乗りミラノを後にしました。SBBの車両はDBに比べてこぎれいな感じがします。DBの車両は、中は清潔なのですが外観が薄汚れた感じがするのです。ICEでさえそう感じます。同じ民族なのにどうしてこんな違いが出るのでしょうかね。DBよりもイタリア国鉄の車両の方が更にボロくて汚いです。ちょっと好き嫌いでものを語ってますね、私。
ミラノの雑踏から開放されてホッと一息ついているうちに国境の駅に到着し、今度はイタリアの警備隊と税関吏が巡回してきました。特に波乱はありませんでした。
深い山間を抜けて再びドイツ語圏に戻り、ゲルマン特有の手入れが行き届いた家々の集落が見えてきました。やがてチューリヒ湖畔を過ぎて列車はチューリヒ中央駅に到着しました。すごい安堵感。わずか3〜4時間の列車の旅でこんなに世界が変わるというのは本当に面白いものです。

ユーロパス紛失!!
駅構内で偶然インターネットカフェを発見し、私はメール第2弾を友人に送信しました。
夕食後ホテルにチェックインし、荷物を整理したとき事件が起こりました。なんとユーロパスが紛失していることに気が付いたのです。チューリヒへの帰路の車内で2回検札が来ましたが、その時は確かにありました。しかし荷物整理の時にはどうしても見つからないのです。これはどこかに落としたとしか考えられません。私は深夜のチューリヒ駅に走っていき、インターネットカフェの中を見てまわりましたが当然見つかりません。こうなったら、あと2日分を残したユーロバスですが捜索を諦め、また1等車の利用も諦めて次善策を講じた方がよさそうです。私は切符売場に行き、チューリヒと明日の目的地であるグリンデルヴァルト間の2等往復切符の料金とその有効期間、ICやICEの乗車に別途料金がかかるのかを尋ねました。答えは、切符の料金は一人8,500円程度と意外に安価で有効期間は1ヶ月、スイス国内では特急料金無しでIC、ICEに乗れるというものでした。これなら実損は軽微です。予定していたIC等にも乗れそうなので予定変更も必要なさそうです。私は結果に満足してホテルに引き上げました。
この日のホテルは、21時を過ぎてのチェックインだったため、どこも満室で4件めでやっと取れたというところでした。そのせいか部屋にはテレビが無くラジオしかありませんでした。ユーロパス紛失ショックをようやくカバーし、ホッとした私たちはラジオから流れるとても心地よい静かなクラシック音楽(オケ版のドビュッシー「月の光」とか・・)に耳を傾けて夜を過ごしました。
さて、明日はアルプス。天気は晴れ、だそうです。
 

 


メインページに戻る