00年8月19日更新
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スクーターと交通マナー



 

台湾に来てとにかく印象的なのが車、タクシー、スクーターの多さ。特にスクーターの数は雲霞の如く、で、信号待ちの交差点はスクーターで埋め尽くされます。そしてそれらが歩行者か自転車のように自分の行きたい方向に行こうと振舞うので交通の流れはまさにカオスの一言に尽きます。
そのため歩行者はよほど注意しないとヒヤリとさせられます。横断歩道における歩行者優先と言う考え方も全く無いようで、人が渡っていても全然お構いなしで突っ込んできます。それどころか歩道や、歩行者で混雑しているホコ天の商店街にまでスクーターがどんどん乗り入れてくると言うのは本当にびっくりしてしまいます。

韓国が中途半端なスポーツタイプモデルが多かったのに対して台湾はほぼ100%がスクーターです。台湾のバイク需要はとにかく俊敏なゴーストップに対応できるスクーターに偏っているようです。また台北市内ではバイク一台でさえ駐車するスペースが無いほど歩道という歩道にびっしりとスクーターが止まっており、歩行者さえ歩くのが困難と言う状況です。そのため大きなバイクは車のようなとりまわしの不便さを感じてしまうことでしょう。
韓国よりも台湾のほうが高品質の日本メーカー製モデルが多いです。また、97年に行った時にはほとんどノーヘルだったのですが、台湾でもヘルメット着用が義務付けられたとのことで、今回見たときにはヘルメットはよく定着していました。

ここまでスクーターについて書きましたが、問題は車もスクーターと同様に自由に振舞うと言うことです。運転が自由奔放なのはまだ良いとしても、町のどんなところにも車がごちゃごちゃと駐車してあるのは町の景観を非常に雑然としたものにしていると思います。たぶん車庫証明制度なんて無いんでしょう。まさに路上が車庫代わりといった感じです。

日本に帰ってきて感じたのは交通マナーが本当にきちんとしていることと、バイクがいないということでした。共通点が多い日本と台湾ですが、道路交通についてはかなり遠いものがあるという印象を持ちました。

 


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