Album Explain

RAINBOW RAINBOW/ CHILDHOOD'S END/ TWINKLE NIGHT/ GORILLA/ Self Control/ Gift for Fanks/ humansystem/ CAROL/ DRESS/ RHYTHM RED/ EXPO/ COLOSSEUM/ CLASSIX/ GROOVE GEAR/ BLACK RED BLUE/ LAST GROOVE/ TIME CAPSULE/ STAR BOX/ BEST TRACKS/ Major Turn-Round/ THE LEGEND/ キヲクトキロク/ Easy Listening/ WORLD HERITAGE/ Welcome to the FANKS!/ SPEEDWAY/ SINGLES 1/ SINGLES 2

 

1.RAINBOW RAINBOW

記念すべきTM NETWORK第1弾アルバム。1984年4月21日発売、デビューシングルの「金曜日のライオン」と同時発売された。なによりも注目すべきはデビューアルバムであるにも関わらずジャケットにメンバーの写真が一切載っていないこと。内容はポップスと呼ぶに相応しいだろう。それでいて収録されている「金曜日のライオン」や「クリストファー」,「RAINBOW RAINBOW」の詞はかなり難解だ。“木根バラ”「1/2の助走」も収録されている。ちなみにこのアルバムに収録されている「1974」ではイントロ前に英語で少年と少女の会話が入っている。曲のイメージにマッチし、さらに情景も思い浮かびそうな会話である。また「金曜日のライオン」も前奏がシングルカットされているのとは少し違っているので聞いてみる価値はあるだろう。最後に私の個人的な疑問で恐縮だが、ご存知の方がいらっしゃれば教えていただきたいと思う。1曲目「カリビアーナ・ハイ」、歌詞から察するにカクテル系のお酒の名前だと思うが、実在するものなのだろうか?メールでも掲示板でもお教え頂けるとありがたい。

 

2.CHILDHOOD'S END

1985年6月21日発売、初めてメンバー3人の写真が載ったジャケットである。しかし3人とも若い、若いというよりもむしろ幼さが残っていると感じてしまうのは失礼だろうか。「CHILIDHOOD'S END」(幼児期の終わり)というタイトルからも想像できるように幼児期をこのアルバムで終えてなにか次を予感させるアルバムである。全体的にラブソングが大半を占めている。失恋系「ACCIDENT」,「TIME」,「さよならの準備」、恋愛系「INNOCENT BOY」,「FANTASTIC VISION」,「愛をそのままに」、淡い恋「FAIRE LA VISE」,「8月の長い夜」,「永遠のパスポート」といったところか、あくまでも私の主観であるが。1曲だけ異彩を放っているのが「DRAGON THE FESTIVAL」、この曲の占めるポジションがわからない、それもTMなりの「謎かけ」だろうか…。構成は10曲目に結婚をテーマにした感のある「FANTASTIC VISION」とそれに続く「愛をそのままに」で締めているところでうまく完結させていると感じる。ちなみに3曲目「FAIRE LA VISE」とはフランス語で「light(casual) kiss」。9曲目の「INNOCENT BOY」はTMの全作品中で唯一“TM NETWORK”として作詞している曲である。

 

3.TWINKLE NIGHT

1985年11月28日発売、TM唯一のミニアルバムである。4曲しか収録されていないがどれも名曲である。小室哲哉が音楽を担当した映画“VAMPIRE HUNTER D”の主題歌「YOUR SONG」の別バージョンと映画のBGM“組曲VAMPIRE HUNTER D”の一部を収録。完全版はアニメのサウンドトラック(「VAMPIRE HUNTER "D" original animation sound track」 EPIC/SONY 32・8H-59)に収録されている。タイトルの3曲目「Twinkle Night」はTMの数少ないクリスマスをイメージした曲で、ポップな内容。そして4曲目は当時のライブで定番となっていた「ELECTRIC PROPHET」、現在でもTM最高の曲として挙げる人が多いであろう究極とも言えるバラード。ミニアルバムながらもかなり贅沢な1枚だといえる。

 

4.GORILLA

1986年6月4日発売、本アルバムから“FANKS”という言葉が登場する。FUNK,PUNK,FANSという3つの言葉を合わせた造語で、当初はTMの音楽を示すキーワードとしての言葉だったがいつからかTMの応援するファンのことを“FANKS”と形容するようになっていった。そしてアルバムタイトルは「GORILLA」、力強さと優しさを兼ね備え、野生的なゴリラという意味合いで付けられた。唯一プロデューサーである小室哲哉がネーミングをしなかったタイトルである。内容は前作とはガラリと変わっている。まさに“幼児期を終えた”のだ。“Welcome to the Fanks”で始まる「Give You a Beat」から雪崩れ込むようにして始まる。ダンサブルな内容、スマッシュヒットとなった「Come on Let's Dance」やライブの定番「Nervous」、本格的なラップも取り入れた「PASSENGER」などかなり前作とは違った感じになっている。その中にあって「Confession」や「Sad Emotion」などの木根バラもしっかりと収録されている。ジャケットも明るいイメージで3人は別人のように見える。

 

5.SELF CONTROL

1987年2月26日発売、TMがブレイクするきっかけを作った曲といえる「Self Control」を収録。ジャケットの裏には手袋をはめた手が三本の黄色い糸を持っている、そしてジャケットには3人の横顔と目の前には黄色い糸。その糸を引っ張っているのは果たして誰(何?)なのか…。様々なジャンルの曲が収録されている。TM早口曲の定番(?)「All-Right All-Night」、秀逸のキネバラ「Time Passed Me By」,「Fool on the Planet」。余談だが2曲目の「Maria Club」は福岡に実在したディスコの名前、現globeのKEIKOが小室哲哉に見出されたオーディションは「Maria Club」で開催された。既に閉店してしまったらしいが“Maria Club”がなければglobeも存在していなかったかと思うと貴重な1曲である。

 

6.Gift for Fanks

1987年7月1日発売、TM初のベストアルバム。個人的にTMのベストアルバムと呼べるものは後にも先にもこの1枚だけだと思っている。内容はベストと呼ぶに相応しいだろう。大ヒットとなった「Get Wild」を含めた14曲、70分以上にわたる構成は、シングル曲だけでなく、アルバムの中からも隠れた名曲を選曲している。

 

7.humansystem

1987年11月11日発売、このアルバムを最高の1枚に挙げるFANKSも多いだろう。TMの3人が最も気に入っているアルバムだという話も聞く。ジャケットデザインも秀逸。「Children of the New Century」や「Kiss You」のように未来を暗示したかのような曲が印象的。タイトル曲の「Human System」は後のライブにおける小室哲哉ソロでは欠かせない楽曲の1つとなり、初の東京ドーム公演でのラストを飾る1曲にも選ばれている。1999年になって小室哲哉プロデュースのアーティストが本作から数曲カバーしたのは記憶に新しいところか。発表から10年以上経った1999年にも本作の曲が受け入れられていることからもこのアルバムの完成度の高さがうかがえよう。

 

8.CAROL

1988年12月9日発売、TM至上最高の名作に挙げるFANKSが最も多いと思われる1枚。1つのストーリーに基づいてロンドンで制作された。本アルバムを引っさげてのCAROLツアーではミュージカル&ライブというこれまでにないスタイルで行なった。内容もCAROLという1人の少女のストーリーに基づきながらも「Seven Days War」や「Beyond the Time」など映画の主題歌となった曲、さらに「Winter Comes Around」や「Still Love Her」など名曲と呼べるバラードも収録。後に同名で木根尚登の小説も出版され、こちらもベストセラーとなった。本作のジャケットデザインはエヴァンゲリオン等でお馴染みのGAINAX。TM NETWORK名義で出された最後のオリジナルアルバムとなった。CDには初回限定ジャケットがある。

 

9.DRESS

1989年5月12日発売、リプロダクションアルバムと名づけられこれまでのTM NETWORKの楽曲を違うプロデューサーにプロデュースさせるという手法を取った。これまでの楽曲を違う形で聞くことが出来るアルバム。本アルバム発売に先駆けて「Get Wild'89」,「Come on Everybody(with Nile Rodgers)」,「Kiss You(Kiss Japan)」の3曲がシングルとして同時リリースされている。初登場にして3曲が同時にオリコンベストテン入りするという快挙を成し遂げている。TM NETWORK名義で出された最後のアルバム。

 

10.RHYTHM RED

1990年10月25日発売、TM NETWORKからTMNにリニューアルしての第1弾アルバム。内容もこれまでとはうってかわってハードロック調でギターサウンド全開である。ハウス調の「Rhythm Red Beat Black」やバラード調から突如ハードロック調になる「Good Morning Yesterday」、後半の「Looking at You」では木根尚登がメインボーカルとして唄っている。TM NETWORKではなくTMNだということを強烈に印象付ける仕上がりとなっている。初回限定BOX仕様。

 

11.EXPO

1991年9月5日発売、事実上最後のオリジナルアルバムとなった。そのタイトルが示すとおりなんでもありの1枚。1曲目の「Expo」は逆回転で再生すると3人のメッセージを聞くことが出来るという特殊な手法を採用。よく話題に上る6曲目「Crazy For You」の笑い声はタレントの伊集院光、男性の声はもちろん宇都宮隆、女性は一般公募で選ばれた人らしい。7曲目「月の河/I hate folk」の「I hate folk」の方は宇都宮隆が作詞/作曲という非常に珍しい1曲。また、10曲目「月とピアノに誘われて」では木根尚登が唄い、12曲目「Think of Earth」では小室哲哉が唄うというなんでもありの1枚。初回限定BOX仕様。

 

12,13.COLOSSEUM I,II

1992年8月21日2枚同時発売、様々なライブの音源を繋ぎ合わせて創った“仮想ライブ”アルバム。Iには映像化されていないCAROLツアーのものと思われる音源が入っている。これに収録されている「Fighting」はアルバム「Self Control」収録の「Fighting」とは別の物。IIの「The Point of Lovers' Night」では最後の方に大江千里の声が入っている。ビデオ「WORLD'S END II」を見てもらえば映像で確認することができる。余談になるが「The Point of Lovers' Night」は「Lover's Night」ではなく「Lovers' Night」である。複数形Loversに'sをつける場合は「Lovers'」と表記するのである。

 

14,15.CLASSIX 1,2

1993年8月21日2枚同時発売、過去の楽曲を小室哲哉が再リミックスをした。「Interval」を境に曲調がバラード調に変わる。どのアレンジも良いが、やはり1の「Ano Natsu o Wasurenai」と「Human System」が秀逸。「GORILLA」収録の「PASSENGER」のラップのみの部分が2に収録されている。初回限定ジャケット仕様だが、このジャケットデザインが良い、遊び心をフルに活用している。

 

16.GROOVE GEAR 1,2,3

1994年5月26日発売、TMN終了後に出された完全生産限定BOX。1万セット限りとのことだったが予約が殺到したために急遽5万セット出荷されたという。定価1万円のもので、かなり大きめな箱の中にはCDが3枚、「EXPO ARENA FINAL」のビデオ、写真冊子、Tシャツ、キーホルダーが入っている。中古CD屋で時々見かけることが出来るが大きい箱なのであればすぐに判るはず。ちなみに私が見た中で最安値は7550円、最高値は5万円だった。CDの内容はライブの音源が中心。しかし「COLOSSEUM」のように繋ぎ合わせてはいない。その他に“version 0”として曲が完成する前の段階を収録しているのが嬉しいところ。CDは全部で3枚あるがいずれのCDにも「Get Wild」がライブ版を含めた違うアレンジで収録されている。

 

17,18,19. TMN BLACK,RED,BLUE

1994年6月22日3枚同時発売、メンバー3人によるセレクションアルバム。BLACKは小室哲哉セレクションのシングル・コレクション、REDは宇都宮隆セレクションのダンス・コレクション、BLUEは木根尚登セレクションのバラード・コレクションと。貴重なのがREDに収録されている「Open Your Heart」とBLUEに収録されている「ANOTHER MEETING」。前者の方は初期のライブで演奏されていた楽曲で小室哲哉ソロアルバム「Digitalian is eating Breakfast」に収録されている「Opera Night」の原曲となった。また後者は木根尚登が作詞、宇都宮隆が作曲しており小室哲哉抜きで作られた非常に珍しい楽曲。TMNラストシングル「Nights of the Knife」のカップリングとして収録される予定だったが見送られた。

 

20,21.TMN final live LAST GROOVE 5.18,5.19

1994年8月11日2枚同時発売、終了ライブの模様を収めたアルバム。純粋なライブアルバムである。最後に初期のライブでしか演奏されていない「TIMEMACHINE」で締める辺りがいかにもTMらしい終わり方である。

 

22.TIME CAPSULE

1996年12月12日発売の2枚組シングルス、TMN終了から2年以上経過して突如リリースされたシングルス。これまでリリースしたシングル全曲をリリース順にそのままアルバムに収録。2枚目の14曲目に「Detour」を収録。この曲は新曲だが、TMの名前ではなくPerformed by Takashi Utsunomiya,Tetsuya Komuro,Naoto Kine、3人の名義で収録されている。この辺りは終了宣言(今後TMN及びTM NETWORK名義で新曲の発売はない)にこだわってのことか。初回限定BOX仕様で写真冊子がついていてパッケージにはデジタル時計もついている。私が見た中で中古屋で初回限定BOXの最安値500円、最高値7,800円、定価は3,800円。

 

23,24.STAR BOX TM NETWORK,TMN

1999年1月30日2枚同時発売、「永遠に残しておきたい音がある」をテーマにSony Musicが企画して出したベストアルバムシリーズ、全10タイトル。TMはNETWORKとTMNに分けられて2枚リリースされている。2枚ともに全14曲、NETWORKの方には「RAINBOW RAINBOW」,「CHILDHOOD'S END」,「CAROL」からの選曲はなし、敢えて2つに分けてしまったためにTMNの方は14曲中12曲が「RHYTHM RED」と「EXPO」からの選曲になってしまっている。FANKSからみると若干の疑問が残る選曲になっている。完全初回限定生産盤。ちなみにTM以外でリリースされたSTAR BOXは「X」,「米米CLUB」,「爆風スランプ」,「バブルガム・ブラザーズ」,「バービーボーイズ」,「PRINCESS PRINCESS」,「ユニコーン」,「レベッカ」、いずれも錚々たる顔ぶれである。その中にあって2タイトルを占めたTMの影響力というものが窺い知れる。

 

25.TM NETWORK:TMN BEST TRACKS A SONG TO NEXT GENERATION

2000年3月23日発売、TM NETWORKが再始動後に最初にリリースされたアルバム。EPIC SONY時代からのTMの楽曲を詰めたベスト盤。再始動後に出された新曲などは一切入っておらず新たにFANKSになった世代、あるいはこれからFANKSになるであろう世代への紹介アルバムの感もある。特筆すべきは楽曲がリマスタリングされており音質が良くなっている点である。

 

26.Major Turn-Round

2000年12月25日発売、EXPO以来約9年ぶりにリリースされたオリジナルアルバム。これまでにネット発売されたシングル3曲のアルバムバージョンの他に、プログレッシブロックをテーマにした30分を超える大曲も収録。個人的な意見としてこのアルバムからはCAROLやEXPOのイメージを連想するが初期TM NETWORKとは違い、TMNとも違う、まさに新星TM NETWORKのオリジナルアルバムと言える。木根バラも当然収録されているが、アレンジが以前のTMとは違う異質な感じを受ける(もちろん良い意味で)。CDはパソコンに入れて起動するエキストラトラックがあり、ネットの専用ページにアクセスできるソフトとパスワードが付属されている(このサービスは既に終了)。

 

27.THE LEGEND GOLDEN 80's COLLECTION

2003年1月1日発売、エピックレコード25周年を記念して出された企画ベスト。1999年1月リリースのSTAR BOXとよく似た企画である。全曲がリマスタリングされているので音質は良くなっているが、バージョンは全て既出アルバムのものと同じである。完全生産限定盤。同時に発売されたエピックのLEGENDシリーズのアーティストを挙げると、「大江千里」,「大沢誉志幸」,「小比類巻かほる」,「佐野元春」,「ストリート・ライダーズ」,「バービーボーイズ」,「松岡英明」,「THE MODS」,「ラッツ&スター」,「渡辺美里」である。また、同時期に発売されたエピックレコードの80年代を代表するアーティストによる名曲を集めたコンピレーションアルバム「EPIC25 1896〜1990」にTM NETWORKのGET WILDが収録されている。

  

28.キヲクトキロク Major Turn-Round

2003年2月5日発売、未発表音源集とインターネットと一部店舗でしか購入できなかった「Major Turn-Round」の2枚組のアルバム。Disc-1の「キヲクトキロク」は1999年の再始動後の曲を中心とした未発表音源集。また、CAROL時代の小室哲哉のピアノインストゥルメンタル曲などを収録。インストゥルメンタル曲以外は全てが既存の曲がベースとなっていて、未発表の作品は収録されていない。Disc-2の「Major Turn-Round」は2000年12月に発売されたものと同一品である。

  

29.Easy Listening

2004年3月24日発売、TMがデビューしてから20周年-DOUBLE DECADE-を機にリリースされたオリジナルアルバム。レコード会社がR&Cに移籍してからのシングル内の全曲をリミックス収録。過去のヒット曲リミックスや新曲も収録されており、全10曲ながらも収録時間が65分を越える力作。タイトルの“Easy Listening”に象徴されるように、全体的にイントロの長さやシンセ音が印象的。シングル曲でもある「SCREEN OF LIFE」や新曲「PRESENCE」などはこれまでのTMには無かったような印象的な歌詞も特徴的である。惜しむらくはアルバムのみに収録された新曲が3曲、内2曲は殆どインストゥルメンタル曲だったこと。初回限定スペシャルチェンジングジャケット仕様。

  

30.WORLD HERITAGE DOUBLE-DECADE COMPLETE BOX

2004年3月31日発売、TM NETWORKのデビューアルバム「RAINBOW RAINBOW」からTMN終了ライブ「LAST GROOVE」までEPIC SONYからリリースされた全20枚のアルバムが収録されたCOMPLETE BOX、完全生産限定品。特典として全てのバージョンの「Get Wild」を収録した「ALL the "Get Wild" ALBUM」、これには他のCDには未収録の「FANKS CRY-MAX」、「EXPO ARENA FINAL」ライブバージョンも含まれている。また、タイトルは記載されていないが11曲目に「Get Wild (ver.0)」が収録されている。そして初期のTMの活動で行なわれていたビデオコンサート"BEE"のスペシャルDVD2枚組。どれも貴重な映像が多いが、代表的なところで「カリビアーナ・ハイ」LIVEバージョン、「FANTASTIC VISION」の別歌詞バージョン、「永遠のパスポート」「Twinkle Night」「ELECTRIC PROPHET」のPV、3人でのアコースティックバージョン「8月の長い夜」LIVEなどが挙げられる。そして「GROOVE GEAR」全3枚も加わった合計で24枚のアルバムと2枚組DVDをセットにしたBOX。

  

31.Welcome to the FANKS!

2004年12月22日発売、ネット上で行われたファン投票上位20曲による2枚と、これまでアルバムに収録されなかった曲を中心に構成した1枚の計3枚組みアルバム。ファン投票による2枚はメジャーな曲ばかりではなく、アルバムの名曲なども散りばめられていていかにもファンが選んだという感じ。1曲目から投票順に並んでいるらしいが、disk2の1曲目が「Children of the New Century」で最後が「TIMEMACHINE」というあたりに作為的な部分も感じるがそこは突っ込まないように…。disk3にはシングルのカップリングとして表に出てこなかった曲を収録。「DIVE INTO YOUR BODY (12" CLUB MIX)」(シングル購入者応募特典楽曲)、「LOVE TRAIN (CLUB MIX)」(EXPO購入者応募特典楽曲)は今回初めて発表された曲。

  

32.SPEEDWAY

2007年12月5日発売、TMの前身バンド名をタイトルに冠したオリジナルアルバム。タイトルからして久しぶりにTMの謎かけと見られる。SPEEDWAY時代を意識してか木根尚登作曲が目立つ1枚(SPEEDWAY時代は木根さんがリーダー)。シンセを前面に押し出したイントロやどこか初期のTMを髣髴とさせる懐かしいメロディ。先行シングルだった「WELCOME BACK 2」のカップリング「N43」にも見られる木根バラ+小室哲哉アレンジの可能性を再認識させられる曲も多数。

  

33.THE SINGLES 1

2008年5月28日発売、デビューから14枚のシングル曲を集めた1枚。最後にシングル曲では無い「BE TOGETHER」が収録されているが、これは1999年に再販された「GET WILD」のカップリングだからという位置づけだという噂。基本的にお馴染みの曲ばかりなので特筆すべきところは無いが初回限定盤にのみ付属するdisc 2には未発表の初期ライブ音源が収録されている。特に「永遠のパスポート」は現在の歌詞とは違うものとなっており、いずれも一聴の価値あり。

  

34.THE SINGLES 2

2009年9月30日発売、SINGLES1に続くシングル曲を集めた1枚で、1,2合わせて終了までの全シングルが収録。今回も初回限定盤にのみdisc 2が付属。但し未発表バージョン曲の収録は3曲で、いずれもそれほど魅力的なアレンジとは思えず。前作のdisc 2の充実ぶりと比べると見劣りしてしまうのが残念。

 

 

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