日々是ネタ也
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第20回 怒るときは周りを見て… (2000/08/05)

先日アルバイト先での出来事。その日のバイトで私の売り場は1階店頭。店の入り口前に特価商品を出している所が店頭、つまり殆ど外のようなもの。1階店内にはクーラーがあるものの店頭は殆どが外のようなものだからクーラーは効果を成さない。つまり夏場はかなり暑いのだ。

夏は暑く、冬は寒い店頭では基本的に男のバイトが受け持つ。その日は常駐の男バイトが休みの日だったので私が1人で店頭だった。外は強い日差しが照り付けていてとても暑い。店頭にはレジがあるため安易にそこを離れるわけにはいかない。そうなると必然的に商品の補充などが出来にくくなる。外が暑いからかそれとも店内が忙しいのか1階の社員も殆ど店頭を見に来ない。昼休憩の時間にようやく1階店内のアルバイトの女子が店頭に来た、「私が代わりますので、休憩どうぞ」と。私が40分の昼食休憩を終えて店頭に戻るとすぐにその女子アルバイトは1階店内に戻る。また店頭での1人が続く。

バイト先の店頭では携帯電話も売っている。携帯電話を売るのは携帯電話販売会社から派遣されている社員。彼らはお客が来ないと基本的に暇。その日はお客があまり来ない日であったので彼らもかなり暇だったらしい、売り場でお喋りばかりしていた。次第にフラストレーションがたまってきた。暑い、その暑い店頭でずっと1人、1人でいるのに休憩の時以外は誰も店頭を見に来ない、すぐ近くでは携帯コーナーの連中が暇を持て余して喋ってばかり…。

夜の休憩をまわす為に再び女子アルバイトが店頭に来た。女子アルバイトと一緒に1階の社員がたまたま来たので溜まっていた不満が一気に爆発してしまった。「ずっと一人にされてろくな仕事が出来ない。それに加えて携帯売り場の連中は喋ってばかりだ、やってられるか。」と言った感じで一気にまくし立てて「もういいです、帰ります。」と言った(もちろん帰るつもりなどない)。社員さんには「そう熱くなるな、チョット多めに休憩とってイイから」みたいな感じでなだめられた。別に多目に休憩を取ることもなく、普通に休憩を取り、普通にその後も店頭で1人でいた。とりあえず言いたいことを言った事で良かったのだ。それだけで済むと思っていた。しかし…

後日バイトへ行って後輩のバイトと喋っていると「先日、切れたって本当ですか?」と聞かれた。切れた?まぁそう見られても仕方ないかな、と思える部分もあったのでコトの顛末を話した。するとその彼が聞いていた話とは少々食い違っている。彼が聞いた話だと私は「休憩が遅いから怒った」「店頭で仕事をしているのは俺だけじゃないか」、と主張。そして「本当に帰りそうだった」と思われた、らしい。フロアーの社員に不満を言っている時に一緒にいた女子アルバイトが端から見ていてそう思い、その話が広まってしまったのだ。しかも私の意図した方向とは別に…。「休憩が遅いから怒る」などという幼稚なコトで怒るはずがないし「店頭で仕事をしているのは自分だけだ」などと横柄なコトも言えるはずがない、ましてや自らの仕事を放棄して「帰る」などするわけがない。それなのに端から見ていた奴がそれを脚色(そのつもりは無かったのかもしれないが…)して周りの人間に伝えた。「あの人、切れたのよ」、と。

参った、そのように伝えられていたとは。今更弁明するのも何か違う、別にその話が広まって社員の耳に届いてどうこうというコトでもなくただバイト同士での些細な噂話レベルだ。それにしても実に下らない。脚色して話す人間、それを真に受けてしまう人間。人から人へ伝わり話は大きくなる。しかし当然だが周りの人間がみな自分を理解しているはずがない。先日のあの顛末を見た未熟な輩が同じ未熟な輩にそれを話し、それが正しく伝わらないことを前提として考えるべきだった。勢いに任せて不満をまくし立てるものではなかった。周りに誰がいるかを確認して言うべきだった。それが出来なかったということは私も未熟だったということか、1つ勉強になった。それにしても、私が酒も飲まずに本気で切れるわけがないだろう…(笑)

ふぅ…チョット横柄に書いてしまった。思い出したら段々と腹が立ってきたもので…

 

第19回 製品回収のお願い (2000/07/29)

製品回収というとどうも某大手乳製品メーカーを思い出すが、今回は違う。時々新聞の社会面などに掲載される記事で○●の製品に欠陥が見つかったので回収致します、というヤツ。何気なく新聞に目を通していたら目に入った商品回収の記事。髭剃りの充電器に異常が見つかり、充電中に発火する恐れがあるという。その髭剃りのメーカーが私の使っているメーカーだったので目に止まったのだ。まさかなと思いつつモノを見てみると、なんと新聞に載っているモノと同じ。更に型番・製造番号を見て確認しても全く同じモノだということが分かった。新聞に載っている番号と照らし合わせてみてピッタリ一致した時は意味もなく何だか嬉しかった。別に宝くじが当たったわけでもないのに…。同時に少し恐くもなった。新聞には発火する恐れがあると書いてあった。ちょうどその新聞を見た前夜に充電しっぱなしで眠っていたのだ。

新聞に掲載されていたフリーダイヤルに電話。感じの良い応対の女の人が出た。「あの、新聞見たんですけど…」と言うとすぐに「製品回収の件ですね、この度はご迷惑をおかけしました。」と。電話の内容は、もう1度充電器の製造番号の確認をしてこっちの住所と名前、電話番号を言った。一両日中に運送会社の者がお届に参ります、と言った通りに電話の2日後には新しい充電器が届いた。届いた充電器と一緒に袋が入っていて、私が持っていた(欠陥があるとされる)充電器を入れて送り返してくれとのこと。送り返す際もわざわざ運送会社の人が家まで取りに来てくれるという念の入れようだった。

ひょっとしたら新しい充電器の他に何かお詫びの品でも入っているかと少し期待もしていたがそんなに甘くはなかった。お詫びが書かれた用紙1枚と回収をお願いする用紙が1枚だけだった。なんかつまらなかったな、もうチョット何かあっても良かったのに。高い髭剃りではないが決して安くもなかったぞ。製品回収って言ったらこんなものなのかな?それとも怒鳴り込みの電話でも入れていれば何かくれただろうか、イヤ別に何かが欲しかったわけではないが…。

 

第18回 巨大水疱現る (2000/07/20)

夏場が近づくと蚊やら何やら虫が増えてくる。どうも私は小さい頃から蚊によく食われていた。だいたい夏は毎日のようにどこかしら蚊に食われて痒い所がある。先日も蚊に食われた…と思っていた。

いつものように手と足が痒くなった。掻かなければ良いと言うのは判っているのだが無意識のうちにポリポリ掻いてしまっている。恐らく寝ている間とかにも掻いてしまっているのだろう。ところがその痒い所の症状がどうにもおかしい。すぐに掻き潰れてしまい、変な液体が出てくる。どうもこれは蚊じゃないんじゃないか?…と思っているうちに足のあちこちが同じように虫に刺されたように腫れている。それらもすぐに掻き潰れてしまい、変な液体が流れ出す。やがてそれが固まってきて水ぶくれ状態になってしまう。しかもその痒さが尋常ではない。蚊に刺された時の痒さよりも遥かに痒いのだ。

しかし掻くと掻き潰れ〜水ぶくれの悪循環。蚊でないとすると一体何だろう。真っ先に思い浮かんだのがダニ。私の部屋は畳、そしてお世辞にも綺麗とは言えない部屋。そして1ヶ月に1,2度しか干していなかった布団。ダニでないかと疑ったその日に布団は干した。しかしそれでも虫刺されの症状は悪化するばかり、両足で10ヶ所以上は刺されていた。特に右足の甲の水ぶくれが日に日に大きくなっていった。痒いのだがヒリヒリ痛くもある、という厄介な症状。病院に行こうかとも思ったが面倒臭くて行っていなかった。

ある日のバイト、バイトだから靴をちゃんと履いていかなければならない。水ぶくれをティッシュで保護してその上から靴下を履いて行った。バイト中も時々ヒリヒリと足が痛かった。バイト中は10時間ほど靴を履きっぱなし、バイトから帰ってティッシュを取ってみるとなんとその水ぶくれがかなり大きくなっていた。直径1.5cm程のドーム型水ぶくれでパンパンに張っていた、かなり気持ち悪い。まるで何かの呪いがかけられたように思えた。あるいは得体の知れない蟲が私の足に卵を産み付けたのではないか…。翌朝になると巨大水ぶくれの他にも3箇所これからくるぞとばかりに小さな水ぶくれが出来たいた。さすがにたまらず病院へ直行。医師もずいぶん大きな水ぶくれだと物珍しげに見ていた。医師によるとこれはダニではない、ネコを飼っているのなら恐らくノミ、とのことだ。化膿止めの軟膏を塗られてガーゼをあて、包帯で巻かれた。ヒリヒリ痛かったところにガーゼを当てて包帯を巻かれて固定されたので痛みはかなりひどくなって慣れるまでは歩くのも辛かった。医師によると水ぶくれは潰さないほうが良いと言っていたのだが、包帯を巻いたせいで(?)1つはつぶれてしまった。

現在は両足に現役水ぶくれと潰れ水ぶくれ跡があり、痛みもある。まぁ呪いや蟲の卵などでなくて良かった、そう思えるほどに大きな水ぶくれだった。病院に行ったら注射か何かで水ぶくれを吸いとってしまうのでは、水ぶくれの症状を超えているので直ちに手術、現代医学では解明できないほどの水ぶくれ、色々おかしなことを考えてしまった。結局原因はノミだったってのはあまりにも呆気なかったが…。ところでノミ対策ってどうしたら良いのだろう?ウチにはネコがいるからな…。まずは部屋を綺麗にするしかないのかな。でも夏場の掃除って暑いんだよな。

 

第17回 修理代金 (2000/07/04)

2年以上使い続けているCDプレイヤーが壊れた。以前から調子はおかしかったのだが騙し騙し使い続けていた。修理というとビデオデッキの修理を思い出す。何度も同じ故障症状が出てその都度店へ持っていたあの記憶が甦る。あの時は保証期間内の修理だったから無料だった。しかし今回のは2年以上使っての故障であるから、保障期間内ではないので有料修理である。

それでも直さないわけにはいかないので店へ持っていく。CDプレイヤーを預けて故障症状を言い、引き換えの紙を書いてもらう。そこで店員に聞かれた、「お見積もりは出されますか?」。私は勿論見積もりを出してもらうことにした。修理費がいくらでも始めから修理してもらうつもりだったが、修理メーカーを牽制する意味も含めて見積もりを出してもらうことにした。どうも家電の修理というのは胡散臭い。値段の相場がサッパリ判らないのだ。もし見積もりを出さないで良いと言ったら大金を吹っかけられそうな予感がした。また、時々「修理限度額」なるモノを聞いてくる店もある。修理代金が●○円以内だったら修理して、それ以上修理費がかかるようなら修理しなくて良い、とこっちが決められるのである。これも胡散臭い。修理代金内ならいくらでも払うと言っているようなものだ。たいして修理費がかかっていないのに修理限度額いっぱいに請求されそうな気がする。

修理に出してから2週間ほどで見積もりの電話がかかってきた。「全部で14,500円になります。」、結構高い値段のような気がした。でも修理に出す為に店に持っていったときに故障症状を店員に説明したら「恐らく◆△の部分の修理ですから1万円を越えます。」と言われたので、そんなもんかな、とその値段で納得して修理をお願いした。

そしてCDプレイヤー生還。14,500円に消費税を払ってモノを受け取った。帰って修理結果を書いた紙を見て驚いた。交換箇所は2つ。ピックアップなる箇所、これが7,500円。それとベルト、これが500円。交換部品代は合計で8,000円、しかし私が払った金額は14,500円。残りの6,500円はなんと工料(手数料)となっていた。どんな修理の仕方をしたのかは知らないがそんなに工料(手数料)がかかるものなのか?修理代金の相場というものが判らないからなんとも言えないがどうにも高いような気がする。

そのメーカーの機器を使っているからそのメーカー純正部品でないと直せない、そのメーカーに修理を依頼しないと不安。だから顧客はそのメーカーに修理を依頼するしかない。すると修理に関してはそのメーカーの競合相手というのはいなくなる。だから敢えて修理費を安くする必要などない。以前に大学の講義で「家電の商品販売は値下げ競争が激しいのでそれほどの利益を見込めない。その点アフターサービスは純利益が多く見込まれる。そのアフターサービスに目を付けてそれを推進している企業がその分野での業績を伸ばしている」という話を聞いた。今回の修理代金を見てその話しを思い出した。やはりそういうことなのだろうか…。これで修理保障期間内にまた壊れたらすぐに持って行ってやる(笑)

 

第16回 電話勧誘 (2000/05/20)

自宅の電話が鳴った。出てみると明るい女の人の声で
「○●(個人名)ですけど、紘之さんいらっしゃいますかー?」
宣伝勧誘の類は本人が出ないとまず会社名を名乗らない。9割9分これもその類の電話だと思ったが、もしかしたら就職関連の電話かもしれないとも思った。時々会社から直に電話で説明会の連絡等をしてくる所もあるからだ。
私「紘之は私ですけれど、どちらさまで?」
「あ、紘之さんですかー。私は△■(会社名)の○●と申します。」
そしてこれまたよくあるパターン。
「先日、当社から◆▽についての御案内を郵送したと思うのですがご覧になりましたかー?」
私「いえ、見ていません。」
「あぁ、手違いでまだ送られていないみたいですね、実は…」
と言って話が始まるのである。

電話の内容はよくある内容。なんとかという旅行代理店の宣伝キャンペーンとしてリゾートホテルの無料宿泊券をプレゼント。それを渡したいから新宿のキャンペーン会場に来てくれ、というものだった。私はこのテの電話があると一応フンフンと素っ気無く聞いている。それで適当に話を聞いていて気が付いたらかなり話が進んでいた(笑)
「是非とも宿泊券をお渡ししたいので新宿の会場へ来てください。だいたい時間は1時間くらいです、紘之さんはいつが空いていますか?」
オイオイ、いつの間に新宿に行くことになっちまったんだ?と思いつつ返事を渋っていると
「あれ?やっぱり何か怪しいって思ってます?」と言われたので
「ハイ、思いっきり怪しいと思っています。」と答えてやった。何が怪しいかと聞かれたので思っていることを言ってやった。

最初に個人名だけを名乗って会社名を名乗らないこと。
次に「案内書を送ったが見たか?」と聞いてくる所はそもそも案内書など最初から送っていないコトが多いという話しをよく聞く、ということ。
そして私に電話をしてきた女性はその会社の正社員だと言った(私が貴方は派遣社員等ではなくて正社員ですか?と聞いた)のにその無料宿泊券をどの程度の枚数を配布するのか、という質問に答えられなかったこと(早めに会場に来て頂かないと無料券がなくなってしまうから早く来てくれ、と言ったので聞いてやった)。
最初の問いに関しては「勧誘の電話だと勘違いされて、本人に繋いでもらえないことが多いので仕方なく最初に会社名を名乗らない」だそうだ。
次の問いに関しては「本当に手違いで案内書が届いていないこともある」とのこと。
最後の問いに関しては回答がなかったな、そういえば。

電話の後半はそんな会話が交わされたわけだからかなり重い雰囲気になった。それを断ち切るべく、「そういうわけで、興味はありません。」「わかりました、解って頂けなかったようで残念です。」で電話が終わった。私が主張(文句?)を始めたところですぐに切られるかな、とも思った。実際にそういう電話勧誘もあった、突然ガチャっと切られるのである。今回は最後まで私の主張を聞いて私は勿論納得できなかったがそれに対しての回答もしてくれたコトで電話を切った後も何だか後味が悪かった。チョット言いすぎたかなー、って。それに相手側はウチの電話番号を握っている。さすがに何もないと思うけど。

あのテの電話の特徴。若い女の人、電話口の後ろはザワザワしている、まず個人名を名乗る、そして本人だと判ると妙に馴れ馴れしくなる、絶対楽しいだの為になるだのと言う、いつのまにか私が会場に行くことになっている(日時も決められていることも)、その他諸々。何にせよ次はもう少し考えて文句を言おうと思った。まずは相手の社名と電話番号、電話している人の氏名と身分の確認をしてからだな(正社員か否か)。でも面倒臭いなー。

 

第15回 運動不足 (2000/04/27)

ある朝目覚めるとどうも足が痛い、筋肉痛のような症状。しかし筋肉痛になるようなことをした覚えはない。不思議に思い、前日に何をしていたかを思い出してみた。バイトである。

朝の10時前から夜の9時過ぎまで、間の休憩時間合計1時間以外は殆ど立ちっぱなしでの仕事である。しかしそんなもので筋肉痛になるわけがない。これまでだってフルでのバイトは何日も経験している。では原因はなんだろうと考えてみた、すると1つだけ思い当たる節があった。

バイト中に社員さんに仕事を頼まれた。同じ店舗の2号店へ急いで品物を受け取りに行くというもの。その際に急ぎの仕事だというので走った、久々にそこそこ真面目に走った。しっかり走って片道で1分とかからないごく近い距離である。その距離を往復で走ったことしか筋肉痛の原因が思い当たらなかった。しかし、まさかそんなもので筋肉痛??…正直ショックだった。だがどうしてもそれ以外に原因が思い当たらない。

確かに私は近年運動というものはまったくといっていいほどしていなかった。もともと私は出無精なほうだしスポーツも自分でするよりも見ている方が好きだ。大学1年の時に必修である体育科目の単位を取り終えると運動らしい運動はまったくしていなかった。富士山に登ったときも翌日は下半身全部が筋肉痛だったし…。しかし今回は富士山登山ではない、ただチョットの距離を走っただけだった、これはかなりショックだ。ほんの少し真面目に走っただけだったのに。

さすがにその時はやばいなー、少しなんか運動しようかな、とも思ったが喉もと過ぎれば暑さ忘れる。やはり面倒臭くなってやらなさそうだ…はぁ。

 

第14回 新種発見 (2000/04/10)

どーでもよことだが考えてしまった。星などを新しく発見したらその発見者の名前がつくのはご存知の通りである。自分の名前が星の名前になるなんて素敵ではないか。では例えば虫の新種を発見したらやはりその発見者の名前がつくのだろうか?

そうだとしたらもし私が新種のゴキブリなどを発見してしまった場合はそのゴキブリの名前はヒロユキゴキブリになってしまうのだろうか?星の名前ならカッコ良いがゴキブリは…後世まで残る名前になるだろうがゴキブリと同じ名前ではその名前は廃れていってしまうな。自分の息子にゴキブリと同じ名前はつけたくないだろう。虫の新種を発見するのは考え物だ。

ほんと、どーでもいいな。

 

第13回 夜空の星 (2000/04/04)

最近、星を見たことがありますか。

先日チョット飲んで良い気分になって外へ出てみた。まだ春の訪れには少しだけ早い肌寒い夜。酔いも手伝ってフラフラと少し深夜の住宅街を歩いていた。何気なく空を見上げた。星が光っていた。

そういえば最近は夜空を見上げて星を見ることがなくなった。小学生の頃、夜になると外へ出て覚えたての北斗七星やオリオン座などを探した。北の空には北斗七星、南の空にはオリオン座。3つ星を目安にオリオン座を探し当てて喜んでいた。冬の大三角形、寒空をものともせずに夜空を見上げていた。

久しぶりに見上げた夜空はあの頃と変わらずに星が瞬いていた。3つ星をみつけ、オリオン座を見つける。冬の大三角形も健在だ。北斗七星とカシオペア座の場所から北極星を探し出す。夜空はあの頃と全く変わっていない。数万光年の彼方から変わらずに光を放ち続けている。そしてそれを見上げる私、時の流れと共にやはり変わってしまったのだろうか?いや、星を見つけた時のなんともいえないワクワクした感情はあの頃となんら変わっていなかった。

星を見てみよう、いつだろうとたとえ一瞬でもあの頃の純粋な気持ちに戻れるだろう。

 

第12回 就職戦線、戦場での会話 (2000/04/03)

某企業で社長面接にまで進んだ。当然予定時間の10分前には会場で待つ。待合室、というか会社のフロアーの一角で待たされた。小さな机をはさんだ向こう側には同じく面接待ちの男性が。どちらともなく目が合い、「面接ですか」と至極当然の会話から始まった。

さて、ここで思い出して欲しい。本項の第9回「中途半端に」の項である。某企業の説明会で開場待ちをしていたら同じ就職活動中の学生に不意に話しかけられたのだ。その時はこちらも充分な対応が出来ずに会話がまったく弾まずに中途半端な会話で終わり、気まずい空気が流れたのだ。

また今回も気まずい空気が流れたらどうようという考えが頭の片隅によぎった。しかし前回と今回では環境が全く違う。前回はあくまでも説明会、まだ就職戦線で言うと偵察段階である。周りには同じように偵察に来ている仲間(ライバル)が沢山いた。ところが今回は就職戦線真っ只中、しかも場所は敵(?)の本陣、本社である。そこに緊張しながら単身乗り込んだら待合所では同じく単身乗り込んできて面接に備える人がいる。これは話し始めるだろう、お互い不安なのだ。交わした会話といえば「いやぁ、緊張しますなー」「他にどの辺り受けました?」などという辺り障りのない会話だったのだが、お互いに「なにか喋っておかねば緊張してしまう」という考えがあったのか中途半端な会話になることなく妙に会話が弾んだのを覚えている。偶然にもその彼と大学が一緒だったというのも会話が弾んだ一因だったと思うが。

しかし、会話が弾んだこととその彼が同じ大学だったということは覚えているのだが彼の顔をまったく覚えていない。恐らく学内ですれ違っても分からないだろう。やはりかなり緊張していたのだろう。

 

第11回 私服でおいで下さい (2000/03/21)

某企業の説明会案内書。当日は座談会形式で社員を囲んで話をするという企画。その案内書の最後に「備考.当日は私服でおいで下さい」と書いてあった。

これは困った私服?私服ってなんだ? 私服の反対は制服…制服?就職活動中の大学生の制服って言ったらやはりリクルートスーツということだろう。敢えて備考として私服でおいで下さいって書いてあるってコトはやはりスーツではなくても良いと考えるのが妥当だろうか…その備考を書かなければ当然スーツで行くだろうし、それを敢えて書いたということはやはり私服=普段着で良いのだろうか。普段着というとジーンズにトレーナーみたいな格好で良いのか?仮にも就職活動だぞ。イヤ、待てよ。これは我々を試しているのかもしれない。私服で来いと言ってスーツで来た奴は「やるな、コイツ」と見られるのではないか?イヤ、逆も然りだ「私服で来いって書いてあるのにコイツはスーツで来やがった」と思われるかもしれない。

かなり迷った。普段着で行くべきかスーツで行くべきか。その企業に電話して聴いてみた。「あのぉ、案内書には私服でおいで下さいって書いてあるのですが私服というのは普段着ているような服で良いのでしょうか?」「ハイ、大丈夫です」「それはスーツではなくて?」「ハイ、大丈夫ですよ」とのことだったがどうも釈然としなかった。普段着で行って回りが皆スーツだったら…スーツで行って回りがみんな普段着だったら…。チョットお洒落な感じの私服で行けばとの考えも浮かんだがあいにく私はそんな気の利いた服は持っていない。散々悩んだ挙句にやはり普段着で行くことにした。決定付けたのは父の一言。もし1人だけ私服で落ちつかなかったらそれを会場で社員さんに正直に言ってしまえば良い。「案内書には私服でと書いてあったので普段着で来たのですが、周りが皆スーツで来ているのでどうにも落ちつきません」、と。

そしていざ当日。とりあえず汚くはない普段着で会場に向かった。ところが拍子抜けするほど周りは殆ど普段着だった。それもオイオイって感じのヤツまでいた。スーツもいたが2割くらいしかいなかった。まったく前日にあれだけ悩んだのは何だったんだ…

 

第10回 誰が一番強いんだ!飲み会 (2000/03/03)

高校時代からよく飲みに行っている友人がいる。たまには何か企画を立てて飲もうという話になった。そこで決まったのがタイトルの通り誰が一番強いのか。高校時代から飲みに行っているが誰が一番飲めるのかはお互いよく判っていなかったからだ。参加者は結局3人だけと少数だったのだが。

ルール
3人が順番に飲み物を注文、3人とも同じものを飲む。
勝敗はギブアップ、KO、ゲロ、ドクターストップ(?)で決する。
2人が飲み終わった時点で残っている1人は次の飲み物が来るまでにそれを飲み干す。
日程も万全の協議の上で決定。
条件は「お互いに翌日にバイト等なにもないこと」、そうでないと明日のことを考えて飲みの勢いが鈍るからだ。
そして「日程が決まったからにはその日に体調が悪くてもそれは負けたいい訳にはならない」、プロ(?)たるもの決戦当日に向けてのコンディション作りも大切だということだ。
舞台はカラオケボックスだがカラオケを唄うのは本人の判断による。唄いたくなければ唄わなくても良い、唄ってカロリーを消費させる考えでも良し、唄わずに体力を温存する作戦でも良い。
食べ物も本人の判断で注文、勝敗は飽くまでも「飲んだ量」で決する。

舞台は新宿歌舞伎町の飲み放題カラオケ、23時に新宿に集合していざ決戦の場へ。決戦の舞台となるカラオケ屋は23時から朝まで飲み放題で一人3000円、全ドリンク飲み放題だとプラス1500円だったので全種類飲み放題にして入店。以下、飲んだものと時間を順番に掲載していく。

23:13入店
1杯目(23:20)モルツビール
2杯目(23:44)モルツビール
3杯目(23:56)パッソアオレンジ
4杯目(0:02)バナナサワー
5杯目(0:13)モスコミュール
6杯目(0:31)モルツビール
7杯目(0:53)ピーチアップル
8杯目(1:10)ファジーネーブル
9杯目(1:18)カシスグレープフルーツ
10杯目(1:40)カルーアミルク
11杯目(2:21)スクリュードライバー
12杯目(2:40)カシスミルク
13杯目(2:53)ピーチツリーソーダ
14杯目(3:17)ジン・アイスティー
15杯目(3:40)カルーアミルク
16杯目(不明)巨峰ロック
17杯目(不明)コークハイ
18杯目(不明)ファジーネーブル
19杯目(不明)モルツビール
20杯目(不明)ファジーネーブル
21杯目(5:30)カンパリオレンジ
22杯目(不明)パッソアオレンジ
23杯目(不明)パッソアグレープフルーツ
24杯目(不明)ファジーネーブル
25杯目(不明)パッソアオレンジ
26杯目(不明)パッソアグレープフルーツ
他フライドポテト300円,キムチチャーハン650円
6:20退店

改めてこうやって羅列してみると凄い。それにしても甘いカクテル系がかなりの数を占めている。しかも最後は柑橘系カクテルばかりだ。日本酒やワイン、ウィスキーもあったのだが暗黙の了解で誰も注文しなかった。相手に大ダメージを与えることが出来るが自分も危ないという諸刃の剣である。今回はHPに掲載するために注文したものと時間をメモしていたのだが16杯目以降から時間が掲載されていない、しかし何故か21杯目だけは書いてあった。そしてメモした字も後半になるにつれてかなり乱れてきている。勝負の激しさを物語っている。会場はカラオケだったので当然カラオケもやった。注文もせず唄いもせずにひたすら日本の将来や政治について語った時間もあった。それにしてもまぁ3人が3人とも26杯。自分の中にそんなに酒が入るところがあったのだろうか?26杯目でラストオーダー、時間切れドローである。

しかし後のドーピングチェックにより(?)私ともう1人は帰宅して吐いていたことが判明。結果吐かなかった1人の判定勝ちということになった。しかし勝利者もスッキリとしない勝ち方に納得がいっていないらしく近く再戦が組まれる見こみ。26杯という大会記録を抜くことが出来るかどうか…次回大会は未定だが、挑戦者求む。

料金合計12,022円(税込)、1人辺り4,007円(税込)

 

第9回 中途半端に (2000/02/28)

某企業の会社説明会に参加した。会場には若干早く着いてしまってまだ開場はしていなかったので会場の外で本を読んで待っていた。会場の外には同じように開場を待っている風の同年代の連中が手持ち無沙汰な様子で立っている。

本を読んでいると不意に後ろから話しかけられた。「スイマセン、これって某企業の説明会ですよね」、見ると私と同じくリクルートスーツを着た男性が。「えぇ、そうですよ。まだ開場じゃないみたいですけど」と言って再び本に目を落とす。若干の間があってその彼が「説明会とかって行ったことあります?」と再び話しかけてきた。「僕は今回が2回目です。」「僕は初めてなんですよ」「あぁ、そうですか」…の後に再び沈黙の間が…とりあえずまた本に目を落とす。するとまた若干の間の後に「大学どこですか?」。どうやら彼は私と喋りたいらしいと判断してこちらも本をしまって彼と喋る態勢に入った。「某T大です」「あぁ、そうですか」「貴方はどこですか」「某D大です」「あぁD大ですか」……「某T大って何処にあるんでしたっけ?」「平塚の方です」「あぁ」…「学部は何処ですか?」「法学部なんですよ」「あぁ、法学部ですか。それはキツイですね」と我ながらよく判らない返事、まぁ「それは楽ですね」と言うよりは良いだろう。……といった感じでまったく話が進まない、というかお互い何を話せば良いのだろうという空気が二人の間を支配していた。私は無口な人間ではないが初対面の人とはどう喋ってイイのかわからない。これが同じ大学とかならまだ救いの余地はあるが大学も違うし、住んでいるところも違う、少なくともあまり接点がなかった。就職活動の情報を交換し合うにもお互いそれほどやっているわけではなさそうだった。

しまいには相手がその妙な沈黙を嫌ったのか「全然関係ない話ですけど、最近寒いですよね」などと言い出した。「そうですね、風が強いですよね」とこっちも辺り障りのない返事、「あ、でも来月からは暖かくなるそうですよ」と一応返しておく。「僕花粉症なんですよ、だから暖かくなると花粉がね」と返された。「あぁ、それは辛いですね」…………とまぁこんな感じで"どうでもよい会話"が中途半端な間とともに続けられた。私も辛かったが相手も辛かっただろう、私がもうチョット話が膨らむような返し方をすれば良かったのかな…

 

第8回 今度こそ (2000/02/25)

みたびビデオデッキが返って来た。前日に都庁の展望室で景色を眺めている時に電話がかかってきたのだ。修理依頼をした某店からではなく直接メーカーから携帯電話に電話があったのだ。「この度はビデオデッキの件で大変ご迷惑を〜〜」と。それで結局メーカーの方で試してみたが故障の症状が出なかったという。症状が出ないとなると治しようがない、でもそのまま私に返してまた症状が出たらまたご迷惑がかかるからデッキを丸々交換しました、と。つまり内部を全て新品にしてもらったわけだ。そして家に宅急便でビデオデッキが返ってきた。なんだか至れり尽せりではないか。返ってきたデッキで早速前回症状が出たテープを挿入してチェックしてみたが、故障の症状は現れなかった。今度こそ本当に治ったらしい。どうもビデオデッキのクレームというと某メーカーの対処を巡って問題となった告発HPが思い出されるのでメーカーも気を使ったのかな?ようやくこれでビデオデッキを巡る一連の騒動(?)に終わりを告げることが出来るよ。

 

第7回 都庁潜入記 (2000/02/24)

新宿で就職関連のセミナーがあってそれに参加した。友人と一緒に参加したのだが、セミナーの後に時間潰しとしてセミナー会場のすぐ前にあった都庁へ行ってみることにした。私は都庁へ行くのは初めてだ。都庁に展望室があることすら知らなかったのだ。高速エレベーターで一気に展望室へ。平日の昼間ということもあって結構空いていた、まぁ初めて来たわけだから普段どのくらい混んでいるかは判らないが人は少なかった。

他のお客さんはどうみても観光客っぽかった。就職活動の帰りにスーツを着て都庁の展望台にいる我々はチョット異質な感じがした…と、思っていたら居た。我々と同じように就職活動の帰りっぽい輩が。やはり就職活動という窮屈な思いをした後に目の前に都庁があればこれは登ってみたくなる物らしい(?)…と勝手に分析。一通り景色を眺めて展望室を降りた。さて、どうしよう。そうだ、都庁はご存知のようにてっぺんが2つに分かれている、どうせだからもう1つの展望室にも行ってしまおう。と、いうことでもう一方の展望室にも登った。うーん、暇人のやることだな。それにしても都庁って無駄に大きい。あんなに高くする必然性がどこにあるのだろうか。税金でやったんだよな、解せぬ。

さて、もう一方の展望室でも適度に景色を眺めた後に昼飯を食うことにした。どうせならこのまま都庁で、ということで飯を食うところを探した。色々な食事処や喫茶室みたいなものは沢山あったが我々が目に付けたのは都庁の32階にある「都庁職員食堂」。友人と相談、「職員食堂というからにはやはり職員だけかな?」「そうかもしれんが今日の我々はスーツを着ている、職員のような顔していれば大丈夫だろう」と、いうことで都庁職員食堂へ行くことに決定。エレベーターに乗り込み32階へ。職員食堂はすぐわかった、どうやら食券を買うらしい。メニューはウィンドウの中、パッと目に付いたのは「都庁ラーメン」460円、瞬間的にこれだ!と思った。なんとも短絡的、都庁だから都庁ラーメン。友人と2人で都庁ラーメンを食することにした。職員食堂の中は大学の学生食堂と大差なし。セルフサービスで食券を出して都庁ラーメンを受け取る。食堂内にはお前はどう見ても都庁の職員ではないという観光客風の老夫婦が居たので職員以外でも使えるのだと確信した。しかしここで石原慎太郎が昼飯を食っている姿は想像できなかった。青島幸男なら食っていたかもしれないが(笑)。して都庁ラーメンのお味は…うん、普通のラーメンでした、麺は大盛り。どの辺りが「都庁」ラーメンなのかが知りたかった。皆さんも都庁へ行ったら是非32階の都庁職員食堂で飯を食いましょう。案外穴場かもよ、値段も良心的。

 

第6回 ネクタイ奮闘記 (2000/02/15)

とうとう私も就職活動をする時期がやってきた。就職セミナーというヤツに参加するのだ。当然スーツ着用である。このスーツというヤツが厄介だ。私はこれまでスーツというヤツは数えるほどしか着たことがない。大学の面接、曾祖母のお葬式、高校の卒業式、大学の入学式、成人式。なんとこの5回だけである。私の行っていた高校では制服はあったが私服通学が認められていたので、制服など持っていなかった。だから大学の面接用に高校3年のときにスーツを購入、これまでの主な行事はそのスーツで全てこなしてきた。

某紳士服店に行っていわゆるリクルートスーツというのを見せてもらったがどうも私が持っているスーツと大差ない。家に帰って持っていたスーツを着てみたら充分に着ることが出来る。高校3年から体格があまり変わっていないということか。とりあえずセミナーだし、このスーツで大丈夫だろう。しかし、問題が発生した。私はネクタイの締め方を知らないのだ。先述の通り、私の高校は私服通学だったので当然ネクタイなどしない。中学の頃はブレザーの制服だったがその頃のネクタイは後ろをフックで止めるインチキネクタイだった。過去5度のスーツ着用事はいずれも父に教わりネクタイを締めた。ならば今回も父に教われば良いではないか。たしかにそうなのだが今後ネクタイを締める機会は増えるわけだから自分でなんとか締めてみよう、と思ったのだ。いざとなれば父に教えを乞えば良い。

しかし、果たしてネクタイの締め方というのはどこで覚えるものなのだろうかという疑問が生じた。とりあえず図書館に行ってみた。「ネクタイの締め方」みたいな本があるかなと思ったのである。着物の着付けの本や、スーツとネクタイのコーディネイトみたいな本はあるのだが「ネクタイの締め方」といったような本はなかった。考えてみれば殆どの人が知っているネクタイの締め方などを出版しても仕方ないか…本にするほど多くの締め方があるわけではないだろうし。就職関連の本を見ても服装やマナーのことは載っているがネクタイの締め方までは載っていない。一体みんなはどこでネクタイの締め方を覚えるのだ?収穫のないまま帰宅。やはり父に聞くしかないかなと思っていたら部屋にあった大辞林に目が止まった。まさかとは思いながらも「ネクタイ」を曳いてみるとなんと結び方が書いてあったのだ。小さい図だったが3種類もの結び方が書いてあった。まさか大辞林に載っているとは…。

大辞林を頼りにネクタイとの格闘がスタート。やり方は理解できたが自分の首でやるとなかなか巧くいかない。最初は形だけ作ってクビに引っ掛けるというやり方でやった。何度かやるうちに出来てきて3パターンをこなせるようになった。でも詰めが甘いというか形が変だったり、後ろが長くなったりとなかなか思い通りには行かなかった。それにしても不思議な結び方だ。あんなにきっちりと結ばれているのに外すのはスッとやってパッという感じ。手品みたいだ、誰が考え出したのだろうか?そして更に大きな疑問はみんなどこでネクタイの締め方を覚えるのだろう?やはり親などからの口伝だろうか?では親はやはり親からの口伝、その親も親からの…。そもそもの発端は誰なんだ。それとも私のように独学(?)かな。「ネクタイの締め方」、どっかに売ってそうだな…

 

第5回 不意の来客 (2000/02/13)

お食事中の方はご注意、ハプニングはこの日の朝に起こった。平和な日曜の朝、朝食を終えてトイレへ行こうとする、と父が既にトイレにいる。幸いなことに我が家ではトイレが1階と2階にあるので、2階のトイレに入った、ちなみに大である。

半分くらい大きいのが出かかったところで階下から父の声がする「おーい、誰か来たみたいだ。出てくれ」、と。そう、父も現在トイレに入っているのだ。「え?!あ、あぁ」、と思わず返事をしてしまった。「俺も今トイレだ」とは言えないような状況である。訪問者は待っているのだ、しかもチョットお待ち下さいとも言えない。心の中では「親父め、うまくやりやがったな」という心境である。先に言ってしまえば断れないことを計算してのことだ。しかし私もトイレ中、しかも大、しかも出かかっているところ。なまじ返事をしてしまったために出ないわけにもいかない。慌てて残りの汚物を排出しようと試みたがなかなか出ない、辛うじて排出したが結構時間がかかった。

来客を何とかせねば、ケツを拭く暇もなくとりあえずパンツとズボンを履いて極端なガニマタで階段を駆け下りて玄関のドアを開ける。来客はいた、良かった、宅急便だった。宅急便ということはハンコがいる、ケツを気にしつつ居間まで行ってハンコを取ってきて荷物を受け取る。来客が去るとトイレに戻った。排泄物を流すのとケツを拭くためだけにトイレに行くというのは妙な気分だ。改めてトイレに入るとその臭さがヒドイ。自分の排泄物ながらかなりの臭さだった、外見もまさに「そのもの」だし。そういえば自分の排泄物をまざまざと見る機会というのはそうないものだ。トイレで大をしている時にあまり匂いを感じないのはやはり感覚が麻痺しているのだろう。改めて外気を吸ってからトイレの空気を吸うとこんなにも臭いのかと実感させられた一瞬である。ケツを入念に拭いて流した。当然パンツは替えて外出したよ。

それにしても来客が宅急便だったから良かったものの下らないセールスとかだったら腹立っただろう、ましてやあれだけ苦労して出たのに既に誰もいなかったりとか…。

 

第4回 なんと、また (2000/02/12)

ビデオデッキの帰還を喜びエッセイを書いた2日後になんと3たび壊れた。しかもまったく同じ症状である。我ながら信じられん、なんというか呆れた、逆に笑えてきた。「ハッハッハ、やってくれるぜ、まったくよー。どうしてくれようか」という感じの笑いである。これはもう怒ってイイだろう、「不機嫌」ではなく「怒って」イイだろう。仏の顔も…ってヤツである。ただ闇雲に怒るだけではダメだ。まずは故障症状を全て紙に書いた。これを突きつけて、今までの修理明細も見せる。そして「無料修理だから手を抜いているのでは」と突っ込む。頭の中でイメージトレーニングをしていざ某店へ。お客さんがあまりいないであろう朝のうちに行った。

車で某店へ向かっていた時からやるぞやるぞやるぞと唱えていた。そうしておかないと「スイマセン、ビデオの修理なんですが」と言ってしまいそうだったので(笑)。既に2度も修理に出しているのでカウンターは分かっている、案の定お客さんはあまりいなくて店員さんがカウンターに数人いた。ビデオをカウンターにおいて「もういいかげんにして欲しいっすよ!」の一言から始まり、自分でも熱くなっていたので何をどう言ったかあまり覚えていないがガーっと言いたいことを全てまくしたてた。「怒ってます」って印象付ける為だ。カウンター内にいる他の店員はこっちを不安気に見る。あぁもう、見るな恥ずかしい、仕事しろと思った。クレームつけると他の店員さんやお客さんがこっちを見るのが嫌なんだよね。だからお客さんがあまりいない朝方に行ったのだ、お客さんがいない分店員さんはいっぱいいたけど。当たり前だが応対した店員さんは平謝り。「テープがまた絡まった!」と言えば前回のように新品テープを貰えただろうが、それをすると「テープが欲しくて怒ってるんじゃないか?」みたいに思われ、さらに私の性格上その200円程度のテープで妥協してしまいそうだったので敢えてテープには触れなかった。「メーカーの担当のものに直接渡して、大至急やらせますので」との店員さんの言葉をさえぎって「至急やらなくてイイから、完璧に治してください」と捨て台詞を残して「怒ってます」を維持してその場を去った。

家に帰ってから少し後悔。うーん、チョット熱くなりすぎたかなー。怒るというのはやはりあまり後味の良いものではない。考えてみると某店は修理品を仲介しているだけにすぎないしなー、などとも思ってしまう。まぁ悪いこと、間違ったことはしていない、それだけは確かだ。今度こそチャンと治ってるかなー、なんだかここのコーナー自体がビデオ修理のコーナーみたいになってきちゃってるよ。そんなつもりで開設したんじゃないのに(笑)

 

第3回 ビデオデッキ帰還 (2000/02/10)

第1回で取り上げたビデオデッキが無事に戻ってきた。某店から電話があり「修理が完了致しましたので、ご来店お待ちしております」、と。早速取りに行った。引換証を提示してビデオデッキを受け取る、「〜以上のですね、壊れた箇所を修理致しましたので。また何かあったらお持ち下さい」と修理明細を渡されて、帰宅。

家に帰ってビデオを定位置に置いて配線を繋いでセット完了。早速前回症状が出たテープを挿入してみた。チョットどきどき、しかし無事に挿入され再生もされ異常はなかった。異常がなくて良いのだが心の片隅ではチョッピリ残念、もう1回異常が出れば怒鳴り込みに行けるのに、と言う考えがフと頭をよぎった。

修理が完了されて故障箇所が治っているのが分かったら渡された修理明細を見てみた。すると実に4箇所も修理されていた。前回(12月)に修理に出した時の明細を見ると1箇所しか修理されていなかった。しかも今回修理されていた箇所は前回修理されていた箇所とは違っていた。つまり前回と今回と合計で5箇所も故障していたってことか。もしかしたら前回12月の修理の時点で今回の箇所も故障していたのではないか。12月に修理に出してからわずか1ヶ月足らずで4箇所もが同時に故障するなどということがあるだろうか?うーむ、なんだか修理メーカーの会話が聞こえてきそうだ。

「○●さん、このビデオ5箇所壊れていますね」「あぁ、本当だ。でもコイツは保障期間内だから無料修理だ。肝心なその1箇所だけ治しておけばイイよ」「そうっすね、どうせ無料ですしね」…そして1ヶ月後「○●さん、ヤバイっすよ。このビデオまた修理に来たっすよ」「ゲッ、まさか1ヶ月で同じ症状が出るとは、仕方ない今度は完璧に治しとけ。さすがに2回目はまずい」「そうっすねじゃぁ残りの4箇所も修理しておきます。」…ってな具合なのだろうか?あくまでもフィクションだが。え?被害妄想が強すぎるって?

 

第2回 電車内の勉強は要注意 (2000/01/27)

一般的なぐうたら大学生は年に2回しか本格的な勉強はしないと言われている(?)。前期テストの7月と後期テストの1月である。ご多分にもれず私もこの時期は多少の勉強を致します。テスト前夜というのはどの程度まで勉強をすれば良いのか悩む。あまりやりすぎて翌朝辛くてもイヤだなー、やはり睡眠は必要だよなーなどと考えながら勉強する。要するに早く寝たいんですね、眠る為の自分にたいする言い訳を考えているわけです。私の場合はその言い訳に最もよく使うのが「今夜はこの辺にして明日の朝少し早く起きてやろう」っていうヤツです。そう自分に言い聞かせて眠りにつくわけです。

そして翌朝起床…できないんだ、これが。一旦眠ってしまうと起きるのは非常に辛い。起きているときならば冷静に考えて勉強しなくちゃやばいだろって思えるのだが半分眠っているもんだから「関係ねー、寝る」っていうのが最優先されてしまう。そのときも眠いながらも自分にたいする言い訳を一応考えているのだ。「学校行く途中の電車の中でやるよ。だからいいだろ、寝かしてくれ」、と。

まぁなんとか起きて寝惚けた頭も学校行く途中の寒気で冴えてきます(もともとそんなに冴えちゃいないが)。そして電車に乗りこみプリントや要約ノートを「眺める」勉強を始めるわけです。間違っても席が空いたからといって座ってしまってはダメ。冬の電車の席は「どうぞ眠ってください」と言わんばかりに暖かい、座ったが最後勉強などできずに眠ってしまうでしょう。しかし電車の中というのはこういうときに限ってなかなか集中できない。普段は気にならない女子大生やオバちゃんの話し声。こういうときに限って隣のヤツのウォークマンが音漏れしている。さらにその音楽が聞いたことあったりすると「あれ、この曲なんだっけ?」と妙に気になって聞き耳をたてたりする。極めつけはやはり携帯電話、最近は着メロが流行りでどこもかしこもピロピロピロピロ音楽が鳴っています。その着メロも「この曲なんだっけ?」と無意識に考えてしまう。まったくもって迷惑。さらに携帯の話し声も気になります。考えてみれば普通の話し声なのに何故にこんなにも気になるのだろう。私が考えた結論は「不自然さ」。電車の中の会話はA「これこれこうで、こうなのよー」、B「えー、本当?それでー」という感じに対話になっているのが自然な会話。しかし携帯の場合はA「あぁ、今電車」………A「あぁ、いいんじゃない?」………A「そうだよなー」…明らかに不自然である。当然聞こえてくるはずの相手方の反応が携帯の場合だと聞こえないのである。その不自然さ故に気になるんだ、なんて一人で考えて結論を出して納得している頃には電車はもう駅についている。結局勉強が出来ないままテストに臨んでしまうのである。電車の中は危険がいっぱいだ。

 

第1回 約200円でおさまった怒り (2000/01/25)

昨年の12月、某店で買ったビデオデッキが壊れた。新品のテープを入れるとなにも押さなくても再生されてしまう。と思ったらすぐに停止して電源も消えてしまう。取り出しボタンを押すとテープが絡まって出てくる。完全な故障である。買ったのが一昨年の12月。一般的に電化製品の保証期間は1年間。ぎりぎりで保障期間内だったので修理に出した。当然無料で修理してもらい、昨年中に戻ってきた。故障箇所も治っていて平穏無事な暮らしが続いていた。

ところが、である。この日突然前回と同じ症状が起こった。しかし今回は新品テープではなく録画済のテープを使用したのに同じ症状が出た。やはりテープがからまってしまった。オイオイオイ、どーゆーことだよ。慌てて前回の修理明細なる物を見てみる。「前回の修理より3ヶ月以内に同じ症状が出た場合は無料で修理します」、今すぐに某店へ持って行ってやる!!いや、でも待てよ。他のテープでは症状が出なかったな…もし某店へ持って行って「では、試してみましょう」ってなって症状が出なかったら…これは恥ずかしいぞ。そう思った私は症状が出たテープを持っていくことにした。いや、でも待てよ。たまたま症状が出ただけかもしれない…もし某店へ持って行って「では、試してみましょう」ってなって症状が出なかったら…これは恥ずかしいぞ。そう思った私はデッキを他の部屋に持って行って他の部屋にあるコンセントにつないでテープを挿入、取出ししてみた。よし、テープがからまって出てきた。これで完璧(?)、完全なる故障だと判明した。前回の修理明細を持って意気揚々と車で某店へ向かった。

一応クレームを付けに来ているわけだからチョット不機嫌そうな顔をして店内へ。ぶっきらぼうに「ビデオの修理なんですけどー」と店員さんに。前回の修理明細を突きつけて同じ症状が出た旨を告げる、これでもかとばかりに「テープがこんな風になるんですよ」とテープがからまった様を見せて言い放った。「誠に申し訳ありません、直ちに再修理に回します」と店員さんは平謝り。あれ?「では、試してみましょう」って言わないの?せっかく証拠のテープも持ってきて事前チェックも万全で来たのに…と、思ったら店員さんが新品のテープを奥から取り出した。それで故障の症状が出るか試そうってわけか、でももし症状が出なかったら…これは恥ずかしいぞ、イヤイヤその為にわざわざ家から「故障の症状が出る」証拠テープを持ってきたんだ…と、思っていたら「ダメになったテープの代わりにこちらのテープを差し上げますのでお持ち下さい」…あれあれ?なんだよ、新品のテープ貰っちゃった。そうなると人間不思議なもので別にこっちは悪くないのに、どちらかと言うと怒って文句言いに来たのに「どうも、すいませんねー」って思ってしまう。かといって「チョット不機嫌です」って感じで来たのに急に愛想良くなるのも変な感じがしたのでなんだか困ってしまった。「はぁ、どうも」とか言っちゃってテープを貰った。結局当然無料で再修理してもらうことになった、メーカーにも大至急やらせるように言っておきますので、と最後まで店員さんは低姿勢だった。こっちは最初の「チョット不機嫌です」で通そうと思っていたのだが新品のテープを貰ってしまいどういう表情を作ったら良いのか分からないまま修理を依頼して店を後にした…

貰ったテープは、3本600円くらいで売っているやつ。1本辺り200円か…安い怒りだったな。

 

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