社員旅行・予行演習?
2000年9月25日,26日
バイト先の面々と1泊2日で…

 

9月25日 月曜日

大学生活最後の夏休みのラストを飾ったのが今回の小旅行。

9月の25,26日に1泊2日でアルバイト先の社員と同僚バイトとバイトOBの面々で。

時々一緒にバーベキューなどを行なっていた社員さんの提案。

箱根で温泉につかり、三浦海岸で一泊してどこかでバーベキューをしようという計画らしい。

参加人数は1泊組が5人、2日目のバーベキューで合流組が2人という総計7人。

移動の足は車。

1泊組は5人なので辛うじて1台の車で行ける人数。

しかしその5人はいずれも男性、男5人で1台の車はキツイなー。

待ち合せの10時に地元の駅に集合。

バイト内の面々でどこかへ行く時に我々全員が時間通りに集まった試しはない。

今回も15分遅れで集まって出発。

車を出してくれたのが社員さんの1人。

その人の車と運転でもう1人の社員さん宅へ迎えに行く。

バーベキュー用の鉄板や小道具などの荷物が多い為だ。

その社員さんと合流して5人全員集合。

前座席に2人、後部座席に3人、やはり後ろは狭い。

かといって5人を2台の車で分けると3:2で中途半端になる。

もともと中途半端な人数だ、5人。

まずは箱根へ向かう。

私は後部座席にいて運転をするわけでもないのでただ乗っているだけ。

どこをどう走って箱根へ向かったのかは殆ど分からない。

自分が運転しないとなかなか道は分からないものだ。

気が付くと箱根。

昨年の大学ゼミ合宿で泊まった宿のすぐ横を通って温泉へ。

野天風呂なる所で平日の昼間だと言うのに駐車場はほぼいっぱい。

立派で綺麗な木造の建物。

入浴料が900円、下駄箱に靴を入れるのにロッカー代50円。

更に着替えを入れるためのロッカー代が100円。

入浴料900円はともかくロッカー代は取るなよ、しかも2回も。

風呂は野天風呂という名の通り外にあった。

こちらも平日昼間だというのに沢山の人。

5種類ほどの湯、どれも成分は同じなのかな?

ぬるいのから熱いのまで様々。

温泉内の案内書きによると、ぬるいのに30分ほど浸かって熱いのに5分ほど浸かる。

その後は自然乾燥させると温泉の有効成分が肌に残って良いという。

他にカマドの中のような石造りのサウナがあった。

外には体に塗る塩も置いてあってそれを塗って入ると発汗作用が増す。

サウナ入ったり風呂に浸かったり、合計で30分ほどはいたかな?

なかなか雰囲気も良かった。

1つ難点は野天風呂だから仕方ないのだが虫が飛んでいるということ。

この時期だからだろうがトンボが数匹飛んでいたのが嫌だ。

1度ハチも飛んできた。

素っ裸でハチが飛んできたらどうしようもない、こっちは完全無防備だし。

虫を除けばなかなか良かった風呂と言える。

畳敷きの大広間休憩所で休んでから出発。

出発してすぐにラーメン屋で昼飯を食った。

時刻は15時をまわっていてそこから三浦海岸へ向けて再出発。

風呂上り、昼飯を食って腹もいっぱい、それで車に乗る。

寝るのには最高のコンディションになってしまった。

案の定車内では熟睡、運転手さんゴメンナサイ。

 

泊まる所は三浦市にあるリゾートマンションのような所。

社員さんが前いた会社が契約している宿泊施設らしく格安で1泊借りられた、とのこと。

前にいた会社の宿泊施設を借りられるというのも妙な話しだ。

夕方にマンションに着いた。

少し高台にある大きなマンションの11階でベランダからは街と海が望める。

部屋は3DKで広々としていた、普通に生活をしている人もいるマンション。

5人で泊まるには充分、これで1泊2,000円。つまり1人当たり400円、安すぎる。

せっかく海岸沿いの街に来たのだから美味そうなものでも食いたかった。

しかしいつのまにか晩飯は「コンビニで買ってマンションで食おう」ということに。

三浦市に来てTVでオリンピックを見ながら5人が各々コンビニで買った晩飯を食う。

缶ビールや酎ハイで紛らわせたがそれでもうーん、チョット寂しいなー。

各々の晩飯後はゲーム大会。

なんと1人がご丁寧にプレイステーション2とプロジェクターを持ってきていた。

マンションの1部屋を真っ暗にして壁に映した大画面でプレステ2。

楽しかった、楽しかったんだけど何か違う。

せっかく5人で来ているのにそれをフルに発揮できるような状況ではなかった。

ゲームの特性上、一緒に遊べるのは2人まで。

それ以外の人はどうしても手持ち無沙汰になる。

TVを見たり、雑誌を読んだり。

私が求めていたのは「みんなでワイワイ」、だった。

晩飯後などに酒を飲みながら語らうというシーン。

結局それはできないまま終わった。

 

 

9月26日 火曜日

翌朝、チンタラと9時ごろに目覚める。

朝は海が綺麗だ。

前日のうちにコンビニで買っておいた朝飯を食らう。

この日予定していたバーベキューの食材調達へ向かう。

近くのスーパーへ行き、肉や野菜を購入。

コンビニで酒も購入してマンションでこの日に合流してくる2人を待つことにする。

野菜を切ったりする下準備をして適当にだらけた後に2人がマンションへ来て合流。

いよいよメインイベントであるバーベキューへ向かうことにする。

後から来た二人も勿論車で来ていたので車が2台。

私は後の車に乗ったのでようやく広々と車に乗ることが出来た。

行きの車はなんたって1台に5人だったからなー。

誰かがバーベキューが出来るような場所の目星を着けているのかと思いきや誰もそうではない。

適当に車で走る。

しかし三浦の海水浴場や漁港付近、「キャンプ・バーベキュー禁止」とあからさまに書いてある。

色々走った末に三浦市役所へ行くことに。

キャンプが出来そうな場所を聞くつもりらしい。

聞いてきた人の話によると城ヶ島へ行った橋の下か油壷付近なら出来る、らしい。

近いのは城ヶ島、ならば城ヶ島まで行ってしまおうと言うことに。

城ヶ島といえば小学校5年の時に臨海学校か何かで行った記憶がある。

しかし「行った」という記憶だけで、思い出は殆ど何も残っていない。

城ヶ島大橋なる橋を渡って城ヶ島側へ到着。

橋の下ということはこの城ヶ島大橋の下だろう。

車を降りて徒歩で橋の下へ行ってみる。

途中にあった売店のオバチャンに「この辺でバーベキューできる所ないか?」と聞くと、

あまり気乗りしない顔で「この辺にはないよ」と言われた。

それでもとりあえず行ってみよう、と橋の下まで行ってみた。

橋の下の海辺にはやはり立札で「キャンプ・バーベキュー禁止」とある。

しかしそこには明かにバーベキューを行なった跡が残っていた。

禁止と書いてはあるがやっている奴はいるのだ。

しかし我々はそれをやろうとはしない、渋々ここはダメだということで車へ戻る。

戻る途中で売店のオバチャンに

「いくら市の人が掃除しても片付かないからバーベキューは禁止なの、やらないで」

と言われた。

諦めて帰ろうとしているところへ言葉の追い討ち、なんか無性に腹が立った。

それを言うなら最初に言えよ、まったく…。

さて、どうやらここではバーベキューが出来そうにない。

市役所で聞いたと言うのに…いい加減な役所だ。

もう1箇所市役所で言われた油壷なる所へ行ってみようかとの案も出た。

しかしそこへ行ってまたバーベキュー禁止のところばかりだったら無駄足になる。

どうやら近くにはめぼしいキャンプ場みたいな所はないらしいのだ。

そこで出された苦肉の策。

もう面倒だからマンションに戻ってそこでやってしまおう、というもの。

皆ダラダラとした場所探しに疲れていたのでその案で決定となった。

再びマンションへ戻りバーベキュー準備。

DKの部屋の机をどかしてみな床へ直に座って食うことにする。

大きな鉄板も持ってきていたのでコンロの上にその鉄板を乗せる。

コンロの全ての火を点けて鉄板焼きの開始。

人数は合計7人。

屋外のバーベキューなら7人が鉄板を囲んで焼くことが出来る。

しかし室内、しかもキッチンでのバーベキューだ。

キッチンの広さもあるので鉄板で焼けるのはせいぜい3人くらいまで。

それも屋外なら焼きあがったのを各々食う、というのが可能。

しかし室内だと狭いのでそれができない。

必然的に大量に焼いてそれを皿に盛って食う、ということになる。

そうなると焼いている人はなかなか食えない、出来たてのは食えない。

全員で食う、というのも出来ない。

ビール飲んで良い気分なのになんだか寂しいぞ、室内バーベキュー。

食後はみんなで後片付け。

後片付けだけは室内の方が楽だろう。

洗い場は洗剤等一式揃っているし、鉄板は風呂場で洗うことが出来る。

そして数人はゲームを楽しみ、ある者は寝、それぞれの時間を過ごす。

17時頃にマンションを出て、帰路につく。

帰りの車内でも殆ど眠ってしまった。

どうしても眠ってしまう。

助手席なら運転手さんの事を考えると眠ったらまずいと思うけれど、後部座席は気が緩む。

殆ど眠っているうちに無事地元へ戻ってきた。

 

結局箱根の温泉を経由して三浦までドライブの後一泊して帰る、というものになってしまった。

メインイベントのはずのバーベキューが不発に終わったのが痛かった。

まぁ温泉が良かったから良しとするかな。

社員旅行と言うわけではないが、バイト先とはいえ仕事先の人との旅行は初めてだ。

仕事での上下関係というものがどうしても少なからずは存在する。

友人同士とは違ってある程度の気は使わなければならないだろうし。

今回は気の合う社員やバイトと一緒だったから良いが、本物の社員旅行だとこうはいかないだろう。

予行演習になったのかな?

 

 

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