トルコ一人旅
2007年7月26日 木曜日
菓子パンと紅茶の軽食が出て少し経ってからシンガポールに到着。
ドバイ時間3:35、シンガポール時間7:35、飛行時間は7時間ほど。
シンガポールへ着くともう日本との時差は1時間だけ。
ドバイ、シンガポールと徐々に時計の針を進めて日本時間に近づいていくのは何だか寂しい。
出発まで約3時間の待ち時間。
さすがにその時間では街に出る気にもならない。
無料のインターネットスペースが空いていたので気になっていたアジアカップの結果を見る。
準決勝でサウジアラビア相手に2-3で敗退。
私の旅の終わりと同時に日本代表も負けてしまうとは。
人生とは旅であり…ってサッカーの誰かが言ってたな、関係ないけど。
オーストラリア戦は殆ど結果しか知らないが、そこで勝って一息ついた感じなんだろうなというのは想像できた。
サッカーにはありがちなパターン。
2002年W杯でも予選突破してそこで一息、決勝トーナメント初戦敗退みたいな。
あぁ、そういえばあの時の相手はトルコだったな。
ただでさえ帰るだけで疲れる旅路を更に疲れさせてくれたニュースだった。
往路で味を占めた足マッサージ機で時間を潰して搭乗開始を待つ。
そして最後の日本行きシンガポール航空機に乗り込む。
もう周りも明らかに東アジア系の人ばかり。
今回の旅で合計6回目のシンガポール航空。
もうフライト前の安全設備紹介ビデオなんか見飽きてしまった。
シンガポール時間10:00すぎに出発。
機内食でアサヒビールが出てくる。
帰ってきたな。
シンガポール時間16:40、日本時間17:40、何事も無く帰国、飛行時間は6時間ほど。
行きに関しては「これから行くぞ!」とテンションが上がっている。
だから3度の飛行機もそれほど苦にならない。
だが帰りに関してはただ帰るだけ。
面白くも何とも無く、疲労が蓄積されるばかり。
次から航空券を買うときはしっかりと経由地と乗り継ぎ回数も確認しておこう。
入国審査、税関共にノーチェック。
地元へのバスがちょうど良い時間にあったのでそれで帰る事にする。
外に出るとムワッと蒸し暑い。
気温はトルコの方が上っぽいが、不快指数は日本の方が高そう。
バスを待っていると西洋人のオジサンに話しかけられる。
どうやら柏に行きたいらしく、柏行きのバスはここで良いのかを聞いてきた。
3台目のバスが柏行きだったのでそう教えてあげる。
少ししたら「I want to go twilight so ホニャララ」と言う。
ん?トワイライトへ行きたい?何を言ってるんだこのオジサンは。
聞きなおすとトワイライトではなくトワイレット、つまりトイレに行きたいから荷物を見ていてくれと言う。
何だそういうことか。
勿論OKしてあげたけど、オジサンちょっと無防備すぎやしないかい。
自分がトルコでは現地人に騙されかけたシーンがいっぱいあったからこそ日本の旅行者には親切にしてあげようと思った。
オジサンが戻ってきて私のバスが先に来た。
「Have a nice stay in Japan.」
柏に行こうという人が観光をするとは考えにくかったのでHave a nice tripではなくstayにしてみた。
今回の旅で私が使った最後の英語になった。
2001年1月29日から2月14日までの17日間。
社会人として初めての海外一人旅。
殆ど文句のつけようが無いくらい良かった、楽しかった。
短期間で突っ走りすぎてだいぶ疲れはしたけれどそれもまた一興。
現地人に騙されかけるシーンも含めて忘れかけていた一人旅の醍醐味を存分に味わえた。
イスタンブールではヨーロッパ側に殆どの観光名所がある。
しかしトルコ自体はその国の大半がアジア側。
主要な世界遺産もイスタンブールを除いてはアジア側にあり、首都のアンカラもアジア側だ。
殆どがアジアという国なのに、最大の都市イスタンブールではヨーロッパ側が栄えている。
さらにEUに加盟しようともしている。
アジアなのかヨーロッパなのかよく分からない国だった。
ただ、雰囲気としてはヨーロッパに近いような気がした。
距離的に近いからだろうが、白人観光客もいっぱいいた。
予想外だったのは日本人観光客がそれほどいなかったこと。
東洋系だと思うと韓国人か中国人(台湾?)が主だった。
逆に日本人で目立ったのは中高年の団体ツアー。
いわゆるバックパッカー的な日本人は数えるほどしかいなかったような気がする。
世界的に円安の時期に行ってしまったために物価は総じて日本と変わらず。
レストランでちゃんと食事をすると日本よりも高いんじゃないかと思えてしまうくらいだった。
ギョレメでクレジットカードのキャッシングで現地通貨を引き落とした。
帰国してからクレカのキャッシング明細を見ると利息手数料込みでも100YTL=9,830円。
両替商や銀行よりも良いレート。
クレジットカードを使った方がレートが良いことが多いという話を聞いていたが、それを実感した。
今後の旅のあり方を考えさせられる。
また行きたいかと問われればYESと答える。
イスタンブールもカッパドキアも全て回ったとは思えないし、他にも名所・旧跡は多い。
事前に色々と調べていったからか他にも行きたい所が出てきた。
次は駆け足ではなく、バスを乗り継いで地に足をつけて各地を回りたいものだ。
旅の費用
旅の費用
往復航空券(シンガポール航空30日FIX、成田−シンガポール−ドバイ−イスタンブール)
92,000円
諸税(空港使用税+航空保険料+現地税)
7,740円
超過燃料費(サーチャージ)
27,900円
トルコ航空国内線(イスタンブール−カイセリ片道)
129YTL…クレジットカード決済日本円11,869円
シンガポール通貨両替
40S$(≒3,480円)…日本の銀行で両替
ホテル
イスタンブール初日…39ユーロ(≒6,747円)、日本からネット予約・現地清算
ギョレメ…8,800円、日本からネット予約・清算
イスタンブール中日…55米ドル(≒6,710円)、現地飛び込み清算
イスタンブール最終日…21,310円、日本からネット予約・清算
トルコ通貨両替
現金両替、合計23,000円
クレジットカードキャッシング、合計150YTL=14,747円
海外旅行保険 2,650円
総合計(成田空港までの往復交通費を除く)
≒226,953円