日々是ネタ也
日常全てが題材(ネタ)
戦艦・三笠へ
土曜の朝、目が覚めるととても良い天気に春らしい陽気、"今日だ…"すぐに思った。
司馬遼太郎の歴史大作「坂の上の雲」(全8巻)を読み終えてからどうしても行きたい所があった。
横須賀にある三笠公園。
そこに日露戦争で日本の旗艦として東郷平八郎が率いて露西亜のバルチック艦隊を撃破した戦艦・三笠が記念艦として公開してあるのだ。
横須賀ならウチからそう遠くは無いので良い天気の春の日に行ってみたいと常々思っていた。
午前中に家を出て電車を乗り継いで横須賀中央駅に付いたのは昼少し前。
駅前の印象は地方の小都市といった感じ。
海上自衛隊や米軍の基地もあるからか、水兵や外国人の姿も目立つ。
駅から道標をたよりに三笠公園まで徒歩15分ほど。
公園に入るとまずは東郷平八郎の像が迎えてくれる。
そしてその背後に見える船、あれが三笠か。
想像していたよりもずっと小さかったので少し拍子抜け。
三笠のすぐ横は海だが、厳密には海の上に浮かんでいるのではなく陸の上に置かれている。
500円の観覧券を買って早速中へ。
艦内のいたる所に砲弾の当たった痕、というのが印されていた。
外から見たら小さいと思っていた三笠も中に入ると広く感じられた。
「坂の上の雲」を読み終えたばかりだったので、艦内の展示も興味深いものばかりだった。
写真、絵、模型、資料など。
東郷平八郎の遺髪も艦内にあった。
艦内の講堂では日本海海戦をテーマにした映画を編集したものが放映されたり、
日本の戦艦大和の模型や海上自衛隊の活動案内をしている部屋などもあった。
東郷平八郎や秋山真之も立った艦橋から見える海、気持ちの良い風が吹いていた、
「本日天気晴朗カツ風心地良シ」。
記念艦・三笠があるからその名がついた三笠公園は、三笠が無ければただの公園。
実に天気の良い春の午後、公園には小さい子供を連れた家族がいっぱい。
平和だなぁ…と言える典型的な光景を元は戦艦だった三笠の艦橋から眺める。
艦内では優に2時間以上を過ごせた。
その気になればもっとじっくり見て回ることが出来たが、
ずっと立っていた疲労と空腹でそろそろ出ることにした。
三笠公園を出て昼飯は横須賀だけに海軍カレーでも食べようかと思ったが、
喫茶店に「海軍さんのカレー」900円、
などと書いてあるのを見ると逆に食べる気が失せてしまった。
かといって普通にラーメン食ったりするのも味気無い。
ブラブラしていて見つけたコンビニ、酒も売っていた。
あ、コレで行こう。
コンビニでビールとツマミ、おにぎりを買って再び三笠公園へ。
三笠の全容が見える日の当たるベンチに座って昼飯。
晴れた暖かい土曜の午後、戦艦三笠を1人で眺めながらビールを飲み思いにふける…。
三笠は観光地というよりも普通の大きな公園の中に三笠がある、といった感じ。
良かったのは、三笠公園にも三笠内にも変な若者やバカップルがいないということ(そうした連中は同じ横須賀にあるhideミュージアムには多そうだ)。
小さい子供を連れた家族や中年以上の夫婦が多かった。
小さい子供が艦内で走りまわるのはご愛嬌、ああいう船の中って楽しいだろうからな。
良い休日を過ごしたなーと実感した1日だった。
ちなみに今年は日露戦争からちょうど100年、
来年の5月は日本海海戦100周年らしい。