インド一人旅
総評
20代最後の歳にしてこれまでの旅の集大成と位置づけた今回のインド一人旅。
そのテーマに恥じぬ内容になったのではないかと思う。
往復航空券だけ取って後は全て現地で自力。
メインテーマであったタージマハルもガンガーも拝むことが出来た。
・往復航空券だけの取得
・現地で列車のチケットを取得
・ホテルに飛び込み宿泊
・思うように列車が取れなくても臨機応変に対応
・夜行寝台列車での移動
・観光客を騙そうとする輩をやりすごす
・その他諸々
全てこれまでの旅で培ってきた経験が活きたと言える。
さらに今回学んだことは1週間弱の旅だったらある程度は予定を立てておいた方が良いということ。
今回は幸いにして大丈夫だったが、もしもヴァラナシ行きのチケットが取れなかったら旅の目的が1つ果たせなかった。
日程に余裕があれば数日後のチケットを取って待つことが出来るが1週間弱だと1,2日のロスが死活問題。
今後の旅はその辺りも考慮した方が良さそうだ。
もう金が無くて時間はある学生じゃなくて、時間が無くて金はある社会人なのだ、と。
インドの全体を通して思ったのはこれが成長著しいIT大国なのかと思ってしまうほどの発展途上ぶり。
ニューデリーの駅の汚さ、駅前の雑然さ、無法のようにも思えるオートリキシャーの洪水、そこら中にいる牛。
人の多さからエネルギーは感じたが、IT大国を感じる一面は殆ど無かった。
食事は本当にカレーばかり。
しょっちゅう食べた数種カレー定食とも言うべきターリーを筆頭に、それ以外でもカレー味のものばかり。
日本での多くの料理に醤油を使うようにインドではカレーの元となるマサラを使うからそうなるんだとか。
日本のカレーを少し油っぽくしてサラサラして香草の草臭さを混ぜたようなものが多かった気がする。
決して不味くは無かったがずっとカレーばかりだったので飽きは来た。
そんな中で食べたデリー最終日でのマクドナルドは美味しかった。
奇跡的に1度も下痢はしなかった。
危ないと思う前に持参した水無しで服める下痢止めを常時服んだ効果か。
出されたカレーを無理して全部食べなかった効果か。
それともビールになかなか出会えなかったので必然的に飲みすぎることが無かったからか。
いずれにせよインド旅行の定番ともいえる下痢にならなかったのは大きい。
最後にインドへ行った人への定番の質問を。
インドへ行って人生観が変わったか?
インドでもデリー・アグラ・ヴァラナシの有名観光地しか行っていないので人生観が変わるような大袈裟なことは無かった。
ネットで様々な情報が得られる今はいずれも想定の範囲内。
初海外でインドだったら少しは違っていたかもしれない。
ではインドへまた行きたいか?2度と行きたくないか?
初日のギューギュー満員電車や列車のチケットを取るまでのインド人とのやり取り。
路上で鬱陶しく話しかけてくるレベルも他の外国よりも酷い。
ビールになかなか出会えなかったこともマイナスポイントの1つ。
最初のうちはもうインドはイイと思っていた。
しかし帰国して数日経つともっと巧くやれたんじゃないか、二度と行きたくないって程じゃないなと思い始めてきた。
とある本によると、そう思ってしまう時点でインドの魅力に嵌っているのだとか。
そしてインドに誘き寄せられて、2度と行かねーと思って帰国して、数日経って…という無限ループ。
私の旅史上初めて風邪を引いて終了というおまけもついて集大成のインド一人旅が終了。
さぁ次はどこへ行こう。
30代最初の旅先はどこになるか、どんでん返しで20代最後があるかどうか。
旅の費用
往復航空券(キャセイパシフィック航空45日FIX、成田−香港−デリー)
67,000円
諸税(空港使用税、現地諸税、サーチャージ)
22,440円
インド通貨(ルピー)両替
10,000円、200米ドル(≒22,000円)
香港通貨(香港ドル)両替
50米ドル(≒5,500円)
ホテル代、香港12,500円…日本からネット予約
海外旅行保険、2,800円
合計142,240円
計算してみて我ながら安さに驚いた。
何よりも宿泊費が安く付いたのが大きいだろう。
空港泊1日・ホテル泊3日・列車内泊2日・機内泊1日
ホテルよりもそれ以外に泊まった日数の方が多い。
そりゃ安くなるわ。