日々是ネタ也
日常全てが題材(ネタ)
ハローワーク体験記
公共職業安定所、通称ハローワーク。
失業保険受給の手続きや職探しをする人など多種多様の人が集まる。
そろそろ本格的に再就職活動を始めようと思い、ハローワークに行ってみた。
社会人時代にハローワークに求人情報を出したことはあった。
求人誌に掲載すると代金がかかるが、ハローワークに求人情報を出すのは無料なのだ。
そのハローワークをこういう形で利用することになるとは当時は思っていなかったな。
ハローワークへ行こうとした当日の天気は雨。
かなり行くのを躊躇した。
それでもこういう日に敢えて行くからこそ、自分の再就職への気持ちを確認できる。
こういう日だからこそ行かなければと思い家を出た。
午前中の時間に行ったというのに中は結構混んでいる。
何するでもなく立っている人達がたくさん、何をしているのか。
受付へ行き、お姉さんに「パソコンを使いたいんですけど」(ハローワークではパソコンを使って求人情報を検索する)と言うと
「13人待ちになります、こちらの番号札を持ってお待ち下さい。」と銀行によくある番号札を渡された。
そうか先ほど何するでもなく立っていた人はパソコンの利用順番を待っていた人達だったのか。
それにしても13人待ちとは…。
15分ほど待ってパソコンが空いて使えるようになった。
パソコンは全部で50台くらいあった。
「14番をお使い下さい。」と言われてそこのパソコンへ。
タッチパネル式のパソコンで、画面に触って様々な情報を入力していく。
年齢・性別・希望給与・週休2日希望の有無・勤務地・職種・業種…それらを全て入力し終えると検索結果一覧が表示される。
一覧の中から興味があるのがあれば、それの詳細(求人を出した企業が書いた求人票)を見ることが出来るし印刷をすることも出来る。
各パソコンに1台ずつプリンターまで付いているのだ。
しかし明確に"この業種・職種へ行きたい"と決まっていない私、業種や職種で"こだわらない"を選択すると莫大な数が検索されてしまう(何千という単位)。
といって業種や職種を絞れるほどの志望がこっちにあるわけではない。
消去法でこれは避けようという業職種を削って行っても結構な数の求人が検索される。
検索結果一覧(社名や給与・年齢制限・福利厚生・業種・職種・勤務地などが掲載されている)を流し読みして、少しでも"ん、これは?"と引っ掛かるのがあると、それの詳細を見てみた。
それでも印刷してまで見てみようと思えるような企業はなかった。
室内やパソコンは常に満員だった。
私のような若者から中年、定年間近にも見える人もいた。
自分も含めてあれの全員が失業者だと思うと日本の失業率は上がっているのかなとも思える(短絡的だが)。
あれだけ膨大な求人が検索されてもあれだけの人がハローワークに来ているというのも妙な感じだ。
企業も求職者もみんな条件が合わないんだろうな…。
1時間近く利用したが、ハッキリとした成果は得られなかった。
「多くの人が利用出来るように利用時間は30分ほどで」とパソコンに時々メッセージが流れてきたが、1時間利用していても何も言われなかった。
ハローワークを利用してみて思ったのは、ある程度業種や職種が絞れていないと、漠然と膨大な企業の中から探さなければいけないので疲れる。
それから少し惹かれるのがあって詳細を見ても再就職者をターゲットにしているからだろうが"実務経験何年以上"云々などの制約も多く見られた。
その気になれば若さをアピールして未経験でも採用してもらえそうな気もするが、その気になりそうな企業はなかった。
これといった業職種が定まらずにハローワークを利用するのはそれなりに大変だ。
いや、ハローワークに限らず就職活動全般に言えることだが…。