富士登山2009
2009年8月29日 土曜日
鳥居を越えて山頂へ。
頂上を示す碑が聳える。
山頂は山小屋が立ち並び、飲食物や土産物を売る人も多数。
前回私が登った時は9月上旬だったので頂上は開いている店も無く閑散としていた。
シーズンに登るとこんなにも賑わいが違うのかと驚いた。
もっとも前回は11年前なので、今はもう少し違っているのかもしれないが。
1つの目標を達成したんだし、ということで山頂価格の缶ビール(600円)を1本購入。
4人で1本飲むくらいだったら下山する頃にはアルコールも抜けているだろう。
ということで時間差乾杯で1本のビールを回し飲み。
これまで飲んできた様々なシチュエーションのビールの中でもかなり上位に入る美味しさ。
昼飯のおにぎりも山頂で食す。
気圧の関係かご飯が崩れ易かったような気がする。
しばし休憩して頂上を堪能、ここで今後の予定を立てる。
富士山山頂とはいえ、富士山の最高峰である剣ヶ峰はココから更に先。
山頂火口の周囲を回るお鉢巡りをしてようやく辿り着ける。
案内板によると50分ほどかかるという。
剣ヶ峰まで往復していると下山中に日が暮れる恐れがある。
山頂も霧に包まれてきたので、剣ヶ峰制覇は次回へ持ち越しということに。
次なる目標が出来たので良しとしよう。
そろそろ下山しようかという頃になると山頂の霧がますます濃くなり、細かい雨もパラついてきた。
山頂が我々を帰すまいとしているのかもしれないが、あまり遅くなると日が暮れてしまう。
ウィンドブレーカーを着込み、下山は砂走りという砂の道を駆け下りることになるのでマスクも装備。
14:20下山開始。
細かな雨と濃い霧の中を滑り下りる。
1歩踏み出すとズサーッと滑っていくのをひたすら繰り返す。
予想通り砂埃が凄く、マスクが大いに役立つ。
しかし肌寒くて鼻水が出てしまい、マスクの内側を濡らしてかなり不快になったので外してしまった。
下りはスピードがかなり出るので恐い。
さらに砂が薄いところに足を着くと躓いて転ぶ恐れもある。
滑り下りつつも一瞬の判断で次の足の踏み場を考える。
登りでは同じペースで行けた我々4人パーティーだが下りでは明らかに差がつく。
若者の方が瞬発力と一瞬の判断力があるためかスイスイ進んでいく。
私は常に最後尾で恐る恐る滑り下りる。
登りでは持久力、下りでは瞬発力が要求される。
登りではまだまだ若い者には負けないと思えていたが、下りで若さの違いを思い知らされた気分。
砂に足を埋めつつ滑り下りるのでスニーカーの中は砂利だらけ。
途中で雨は上がったが周囲は相変わらずの霧なので景色も楽しめない。
頂上という目標も無いのでルーチンワークでただただ下るだけ。
山小屋のようなスポットも無く、休憩も数回しただけでアッという間にスタート地点に戻ってこられた。
16:40、スタート地点だった須走口5合目に生還。
明るいうちに戻ってこられて良かった。
登り始めた朝が遠い昔に感じられるほど、実に密度の濃い時間だった。
天気も快晴に始まり、曇り、霧中、雨、さらに下山中は霰が一瞬降ったりとほぼ全天候を経験。
気温も標高が上がるにつれて夏から秋、冬へと移行。
天気といい気温の移り変わりといい、どこか異空間にいたような気すらした。
登り7時間、下り2時間20分。
2時間ほどの睡眠時間で富士山日帰り登山。
11年前の10代の頃よりもハードなスケジュールだった。
それでも登山中の疲労度は前回の方が激しかった気がする。
2回目の余裕か、約1年のジム通いの成果か。
どちらにせよ2度目の富士登頂を果たすことが出来たのは収穫。
しかしまだ最後の砦、剣ヶ峰制覇が残っている。
来年もまた…誰ともなく誰もが口にした気がする。
帰りの東名高速はほぼ全区間で渋滞。
強行日帰り登山後の大渋滞は強烈な眠気に襲われる。
何度か落ちかけたが、幸いにして私がハンドルを握る局面が来ることは無く。
ファミレスで食事をして長い長い1日が終わる。
帰宅して驚くべき事実に気が付く。
富士山到達前の健康ランドでトイレに行って以来、1度もトイレに行っていなかった。
AM3時頃から帰宅した22時30分頃まで実に19時間以上。
その間にポカリスエット900ml、水500ml、ビール1/4缶を飲んでいたにも関わらず。
そのほぼ全てが汗で出て行ったということなのだろう。
詳細データ
6:00 5合目(標高2,000m)登山道を出発
7:05 6合目(2,400m)
7:47 本6合目(2,700m)
8:50 7合目(3,090m)
9:49 本7合目(3,200m)
10:33 8合目(3,350m)
11:06 本8合目(3,400m)
11:40 8合5勺(3,450m)
12:20 9合目(3,600m)
13:06 山頂(3,720m)
14:20 下山開始
15:26 7合目(3,090m)
16:43 5合目(2,000m)
持って行ったもの
装備:スニーカー・ジーパン・Tシャツ・ネルシャツ・ウィンドブレーカー・タオル2枚(頭用・汗拭き用)・バックパック
飲食:ポカリスエット900ml・水500ml・おにぎり5個・飴・グミ・ミントタブレット・栄養補助食品的チョコバー
持って行けば良かったもの
軍手…幸い派手に転ぶことは無かったが、手を付くシーンは何度もあった
足首まで覆うくらいの靴…下山の砂走りのときはそう思った(焼け石に水かも)、転んだ時を考えると足首までフォローする靴は良い
100円均一レインコート…私はウィンドブレーカーで行ったが、100円均一のレインコートでも充分大丈夫そうだった
下山後の着替え…Tシャツは汗でビショビショ、靴下は砂利で埃まみれ
翌日
予想していた筋肉痛はそれほど酷くなく。
前回はトイレに座るのもキツイほど下半身全てが筋肉痛だったがそれも無く。
やはりジム通い効果か。
でも翌々日の方が筋肉痛が酷かった気がするのは気のせいにしておこう。