GW1泊3日弾丸ツアー
名古屋篇
2008年5月3日〜5日

2年前に開催されたGW東北1泊3日食い倒れ弾丸ツアー。
今回は目的地を名古屋に変えて一都市集中食い倒れ。
味噌カツ、ひつまぶし、手羽先、エビフライ、天むす、きしめん、味噌煮込みetc.
1度の旅行じゃ食べきれないくらいの名物。
前回のメンバーに後輩1人が加わって総勢4人での食い倒れツアー。
GWの名古屋、混みそうだ。

 

2008年5月3日 土曜日

前回最終目的地の盛岡を目指した時は3時過ぎの出発だったが、今回はそれよりも近い名古屋。

5時過ぎに車が迎えに来て、5時30分に横浜町田インターから東名高速に乗る。

思ったほど混雑していない気がしたが、じわじわと断続的に渋滞。

7:30足柄PAでトイレ休憩。

8:30富士川SAで朝食休憩。

名物の富士宮焼きそば。

焼きそばを売る屋台は朝から10人ほどが列をなしている。

やや太麺のソバに魚粉がかかって独特の味わい、まぁまぁ。

たべかけ
富士宮やきそば

出発時には雨が降っていたが富士川SAからは富士山が頂上までハッキリと見られた。

富士川SA内のスターバックスコーヒーは日本一富士山が綺麗に見えるスタバではなかろうか。

11:15三方原PAで休憩。

良い天気でだいぶ暑い、上着を脱いでTシャツ1枚に。

どこが特別に渋滞していたという印象はないが、全般的に渋滞していて14:30にようやく高速を降りて名古屋着。

休憩時間も含めると9時間かかった計算になる。

やはりゴールデンウィーク、大したものだ。

さぁ名古屋、これまで通過したことこそあれ降り立ったのは初めて。

名古屋1食目は車内協議の結果「ひつまぶし」に決定。

時間は15時、ピークを外れているだろうから問題なく食べられるだろう。

松坂屋デパート本店にある有名店へ行ってみる。

エスカレーターで食堂街へ登って行き驚き、凄い列になっている。

えっ?これ全員ひつまぶし??と我が目を疑う光景。

明らかに100人以上が列になっていた。

オイオイ、15時過ぎですぜ…

空腹の我々にとてもその列に並ぶ力は残っていなかった。

急遽予定変更、味噌カツの店へ行くことにした。

松坂屋デパートから徒歩数分の所にあるこれまた味噌カツの有名店。

まさかとは思ったがここでも店の前には行列。

ひつまぶし程では無いとはいえそれでも30人以上は並んでいる。

恐るべし名古屋、恐るべしゴールデンウィーク。

この時間のひつまぶしと味噌カツでこれほど並んでいるということは恐らくどこへ行っても状況は同じだろう。

ひつまぶしよりは味噌カツの方が並んでいる人が少なかったのでこちらに並ぶことにする。

幸いなことに列の進みは早く、15分ほどで店内に。

事前に注文しておいたので出てくるのも早い。

かつ
味噌カツソースと通常ソースのダブルカツ

甘辛い味噌にトンカツ。

ま、基本的にトンカツにそうそう外れは無いし、空腹で散々待たされた結果だから不味いわけが無い。

ようやく名古屋食い倒れ1食目を完食。

晩飯は手羽先というのも協議で決定していた。

ただ1食目を食べ終えたのが16時、暫く時間を空けたほうがよい。

とりあえず今夜の宿へ行くことにした。

後輩が事前にネットで予約しておいたカプセルホテル。

食費以外は極力出費を抑えるための判断だとか。

車と荷物を置いて徒歩と地下鉄で移動することにする。

これで心置きなくビールを飲むことが出来る。

往路で私は一切運転をしなかったのだが、さすがに他の皆を差し置いて1人飲むわけにもいかない。

夜に向けて腹を空かせるために時間を潰す必要がある。

名古屋といえば名古屋城、ということで城へ行ってみることに。

地下鉄を待っている間にガイドブックを見て気がついた、名古屋城もう閉まってる。

なんと16:30には閉まるという。

でもゴールデンウィークだから遅くまで開いているかもしれないのでとりあえず行ってみることに。

行ってはみたもののしっかり閉まっていた。

ゴールデンウィークのかきいれどきに16:30で閉めてしまうとはまさにお役所仕事、イヤお城仕事か。

名古屋城を取り囲む一帯の公園全てに入れなく、殆ど名古屋城が見えない。

折角近くまで来ているのだからということで名古屋城の外堀を歩いてみる。

所々で天守閣や有名な金鯱が見える。

結局だらだらと気がつけば外堀を一周していた。

そのまま市街地へ向けて歩き出す。

何やら立派な建物が2つ並んでいると思ったら名古屋市役所と愛知県庁だった。

どうも名古屋市役所の方が愛知県庁より立派に見えた。

横浜市と神奈川県、仙台市と宮城県みたいなもんか。

歩いて到着したのは名古屋テレビ塔。

テレビ塔や100m大通りなどはどことなく札幌に似た雰囲気。

夕暮れのテレビ塔に登る(入場料600円)。

エレベーターで地上90mまで一気に登る。

展望台から見える景色はビルばかり。

名古屋はだいぶ都会だ。

テレビ塔には階段もあるということで下りは敢えて階段にチャレンジ。

「下りは出口まで階段が続きますのでご注意ください」的な文言が。

地上90mを階段で降りる。

吹きっさらしの鉄塔を階段で降りるのはかなり恐い。

所々錆びて小さな穴が開いていたり、階段の幅も狭かったり。

おまけに高いところなので風も強いし、下まで全部見渡せてしまう。

我々一行の他に階段を使っている人はいない。

途中でエレベーターが中央を通り、エレベータ内の人から好奇の視線で見られる。

だけどただ普通にエレベーターで上り下りするよりよっぽど面白い。

ようやく出口に到着、出口は展望台へと繋がるエレベータの脇だった。

つまり階段を使えばどうやら入場料を払わずに展望台まで行けそうだ。

さすがにそれをする気は起きないだろうけど。

少し休憩した後にそろそろ手羽先いけるんじゃないか?と行動開始。

名古屋の有名な手羽先のチェーン店へ。

ひつまぶしと味噌カツの混雑があったのである程度の覚悟はしていた。

店の外は予想通り人が沢山待っている。

店に入ってみると待っている人も含めて溢れんばかりの人。

店員に聞いてみると10組以上の待ち、最初の組で約2時間待ちとか。

オイオイ、何の人気アトラクションですか…

名古屋にいくつかあるチェーン店なので片っ端から行ってみることに。

どこへ行っても店の前に人がたむろ。

店内覗いても明らかに待っている人が多数。

名古屋駅の中心部から離れた千種という駅まで来てようやく2組待ちの店を見つけた。

もう歩き回る気力も無い、そこで待つことにする。

店の前で待っている間にも何組かがやってきて満席と聞いては去って行く。

いくらゴールデンウィークとはいえここまでとは思わなかった。

1時間近く歩き回り30分ほど待ってようやくありつけた手羽先。

手羽先の前にビール!美味い!

手羽先は1人前5本400円と手軽な値段。

熱々に揚がった手羽(長く持っていると手が熱い)を2つに折ってかぶりつく。

胡椒系のスパイスが効いて実に美味い、ビールが進む、進みすぎる。

名古屋赤味噌ラガーなるものがあったので注文してみた。

出てきたのは分類上は発泡酒で地ビールと黒ビールを足して2で割ったような少し甘い感じのお酒。

せかいの
手羽先と赤味噌ラガー

縁起物として悪くは無いが、やはり手羽先には純粋なビールの方が合う。

手羽先1人前などアッという間に消化して次々とおかわり。

手羽先も美味くビールも美味い。

散々待った甲斐があったというもの。

箸休め的に野菜や炒め物も少量注文したのだが、メインは手羽先。

それ以前に手羽先を食べると手がベタベタになるので箸を持って料理を食べるのが面倒になる。

実に美味いのだが難点は両手と口がベタベタになること。

両手で手羽を毟って骨にかぶりつく。

骨に肉が残っていたら骨をしゃぶって食いちぎる。

決して綺麗な食べ物とはいえない。

また、蟹を食べている時のように食べるのに夢中になって会話が無くなる。

そういえば手羽先が骨だけになった形はどこか蟹の足を食べ終わった形に似ている。

食べ終えてみるとお会計で手羽は8人前。

4人で8人前だから思ったより行っていなかった。

1人当たり2000円代で済んだのだから安いものだろう。

カプセルホテル併設の大浴場とサウナで汗を流して風呂上りのビール。

カプセルホテルの宿泊料3,500円に生ビール1杯無料券がついてきたので安いもんだ。

翌日の予定を軽く相談して散会。

夕方のチェックイン時には殆ど埋まっていなかったカプセルが夜には殆ど埋まっていた。

やはりゴールデンウィーク恐るべし、か。

 

2008年5月4日 日曜日

折角朝からやっていたので朝風呂から1日が始まる。

前夜に相談したこの日の予定は朝飯兼昼飯として開店と同時にひつまぶし屋に行くことに。

前日に行きそびれた老舗店の開店が11時。

30分も前に行けば大丈夫だろうということで10時から行動を開始して前日と同じ松坂屋デパートへ。

エスカレーターで食堂街のフロアーへ登り嫌な予感。

どうも大勢の人の気配…そして案の定の大行列。

えっ!?前日同様に明らかに100人以上が並んでいる。

オイオイ、まだ開店前ですぜ。

だけど我々も後に引くわけにはいかない。

今回ばかりはひつまぶしを食うという目的で来ているのだ。

列の最後尾に並んだが我々の後ろにも次から次へと開店前にも関わらず人が並ぶ。

早くも店員が出てきて前から順番に何人連れかを聞いて回っている。

開店時間を20分ほど前倒しで店内に客を入れ始めた。

じわじわと列が進み、結局11:30くらいに店内へ。

時間にして1時間も待っていたことになる。

まったく昨日といいゴールデンウィークの名古屋は待たずに飯が食えないのか。

注文するのはもちろん「ひつまぶし」。

2700円は鰻だから仕方ないとはいえ感覚的に高い。

登場したひつまぶしは大き目の櫃に入った鰻丼というイメージ。

誰もが暇潰しと呼ぶ
手ブレピンボケ

まずは櫃の鰻丼をシャモジで十字を入れて4等分にする。

其の壱、1/4はそのまま食べる
其の弐、1/4は薬味(ネギ、ワサビ、ノリ)を入れて混ぜて食べる
其の参、1/4は上記弐にダシ汁をかけて食べる
其の四、1/4は上記3つからお気に入りの方法で食べる

というものらしい。

其の壱、ふむふむ普通の鰻丼として美味い
其の弐、おー意外とワサビと鰻というのが合うんだなーと感心して美味い
其の参、んーダシ汁かけるとお茶漬けのようにサラサラといけて美味い
其の四、お気に入りで、とはいえ薬味もダシ汁も余ってるから勿体無くて参と同じ食べ方で美味い

という結果になった。

総じて美味かったが2700円という金額と長蛇の列を考えれば1度食えれば充分な気も。

でも鰻とワサビという組み合わせは予想外に合っていて美味しかったのは確か。

これは普通の鰻重でも応用できるんじゃないかと。

ひつまぶしを食べてお腹イッパイ。

もう1つ前日行きそびれた所ということで名古屋城に再挑戦。

この日の名古屋は快晴で気温は30℃になったとかならないとか。

Tシャツ1枚でも歩いていると汗ばむ陽気。

入場料500円で名古屋城へ。

GWの午後
典型的名古屋

前日は外堀の周りからしか見えなかった天守閣が目の前に。

快晴のゴールデンウィークの昼下がりの名古屋城、混まないはずが無い。

天守閣の中などは人だらけでムッと蒸し暑い。

人が多くてゴチャゴチャしているのが嫌だったので1人で人の少なそうな所へ行きたいと思った。

だけど我々は4人で行動しているのでどうもスタンドプレイも出来ない。

最近は海外の1人旅が多かったせいでどうも団体行動が面倒に感じてしまった。

別に団体行動が嫌だったというわけではなく、当たり前だが1人旅とは違うなというのを実感。

名古屋城内や周囲の公園をある程度ブラブラしてそろそろ帰路につくことに。

実家や職場への土産を購入するために名古屋駅へ行く。

名古屋駅の駅ビルは駅ビルとしては世界一の高さを誇り、ギネスブックにも載っているとか。

駅の土産物屋も凄い人、ういろう買うのも一苦労だ。

切られていないストレートういろう1本なら300円程度で買えるのに、一口ういろうになるとやたら高くなる印象。

実家へはストレートういろうで良いにしても職場で配るには一口ういろうでないと都合が悪い。

うーん、巧く足下見ている感じの商法。

職場の人数分程度に小分けされたういろうを購入したが、ういろうってのはやたらに重い。

車で来ていて良かった。

ひつまぶしが効いているのでそれほど腹は減ってないが、最後に名古屋で何か食べていこう。

軽く食えそうなきしめんか、軽食で喫茶店入ってトーストに餡子をサンドした小倉トーストか。

きしめんだと普通過ぎるから小倉トーストにしておこうということに。

ガイドブックに載っている名物店は現在地からはやや遠い。

小倉トーストってのはそこそこの名古屋名物だからどこかにあるのでは?

ということで駅ビルの地下をウロウロしていたら早速発見。

名古屋最後の食事は喫茶店で小倉トースト。

おぐとー
食パンアンパン

普通にアンパンのパンが食パンになっただけ。

でも温かい焼きたてのカリカリした食パンなのでアンパンより美味いかも。

チーズ小倉トーストというのもあったからそちらを頼んだ方がネタとしては面白そうだったな。

それなりに名物は食べたけれど名古屋に関して言うとまだまだ食べたりない。

名古屋コーチン、エビフライ、味噌煮込みうどん、きしめん、喫茶店のモーニングetc.

個人的には「食い倒れツアー」なので沢山の種類を食べたいと思っていた。

質より量で片っ端から食べていく、ビールがあれば多少の無理は利きそうな気がした。

しかし団体行動なので誰かが「イヤ、もう食えない」となるとそこで行動が止まってしまう。

この辺も団体行動の面倒な部分。

だけど1人旅だとビールがあっても間が持たなくてそれほどの量を食べることは出来ないだろう。

1人旅と団体旅の難しい微妙な境目か。

帰路で食べるために天むすをお持ち帰りで購入して16:30、帰路出発。

道はスムーズで18:00浜名湖SA、20:00富士川SA。

浜名湖から富士川の間は私も運転。

ずっと何もしないのも悪いんで申し訳程度の運転を無難に。

富士川SAで天むすを食べる。

いまいち
名古屋の名残、天むす

冷めてパサパサしていて微妙な味…

ついでに晩飯も食べてあとはただ帰るだけ。

そして御殿場を過ぎた辺りから急速に渋滞。

車が度々停止する完全なる渋滞。

疲れた身体には堪える。

結局23:50頃に横浜町田に到着。

往復の時間は往路9時間で復路7時間半と往路の方が時間がかかっている。

だけど復路の方がテンションが下がっているので長く感じた。

しかも家に近づくにつれて渋滞が酷くなるので余計に。

ギリギリで私だけは当日中に帰宅できたが、残りの面々は日付が変わって帰宅。

結局1泊3日の弾丸ツアーとなった。

 

 

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