中国・北京旅行

 


2/19

出国、中国本土に初上陸。飛行機が2時間遅れ。

2/20

北京市内名所観光 。現地に単身赴任している相方の知人に案内してもらう。

2/21

何故か中国で前田日明の引退試合をWOWOWで鑑賞。

2/22

北京郊外名所一日観光。その後は女の子とお食事。

2/23

本場北京ダック賞味。

2/24

事実上の最終日、街をぶーらぶら。

2/25

無事に帰国。

総評

今回の中国旅行総評。相方にも少し書いてもらいました。

参考資料

現地の物価、持っていった物、旅行総費用など。


 

初日.2月19日金曜日 (東京 曇〜雨雪)

相方とは12時に新宿で待ち合わせ。えらいもので時間通りに合流。成田空港までは一番安いルートで。

山の手線で新宿〜日暮里、そして京成線で日暮里〜成田空港まで。

15時40分までにチケットを受け取れば良かったのでかなりの余裕を見て15時までに着く予定で行った。

ところが乗り換えがとてもスムーズに進んで14時過ぎには成田空港に到着した。大分早く着いた。

カウンターで航空券を貰って後は出国手続きだけだがなにぶん早く着いて時間もあったので飯を食った。

17時35分発のユナイテッド航空。16時55分までにはゲートに来いと言う事だった。

16時過ぎに出国手続き等を済ませて搭乗ゲートで待つ事にした。

ところが17時になってもゲートが開く気配がない、どうも変だと思った。

改めて掲示板を見てみると我々の乗る便の出発時刻がいつの間にか19時30分となっていた!

おかしいなと思っているとアナウンスがあった。メカニカルプロブレムにより出発時刻の変更、だそうだ。

それにしても約2時間の遅れとは…まぁ墜ちなければいくら遅れてもいいけど…。

お詫びでサンドイッチとジュースが無料で配られた。なんだか出鼻をくじかれた格好だね。

乗る飛行機が見える待合室で待っていたのだがずっと飛行機のフロントガラス??の修理みたいな事していた。

なんだかとっても不安だった。外はいつの間にか雪になっていた。

 

18時50分にようやく搭乗開始のアナウンス。そして定刻(?)の19時30分にようやく動き出した。

機内の一番後ろの席、前も隣りも日本人だった。機内は6〜7分の入り、途中で窓際の席に移った。

機内食食った以外は大体寝ていたね。北京までの所用時間は3時間35分だそうだ。

日本時間の23時10分に北京国際空港に到着した。ちなみに北京時間は22時10分。

飛行場内を自転車で走っている人をみつけて早速中国っぽいなと感じる。

空港はボロっちかった。少なくとも世界最大の人口を持つ国の首都の空港にしては…ってな感じ。

入国審査を済ませ、税関へ…って人がいない!!なんと税関に係員がいなかったので素通り。

オイオイいいのかよ。日本から来たのだからあまり警戒されてないのだろうね。

空港内の中国銀行で3000円だけ両替。レートは1元≒15円といったところ。

空港ロビーへ出ると、すぐにそれらしき男の人が日本語で「(相方の名前)さんですか?」と話し掛けてきた。

今回のツアーは航空券とホテルと空港ホテル間の送迎のみのツアーなのだ。

あちらでお待ちくださいと言われた所には、いずれも若そうな日本人達。

女の子2人組と女の子3人組と我々男2人組の計3組。

外は寒かったが北海道並みで決して耐えられない寒さではなかった。

計3組とガイドの人とで小型バスに乗り込む。ガイドの男の人は公さんといい、中国人だが流暢な日本語を話す。

夜の北京をバスで移動、道が悪く揺れる揺れる。移動中に公さんが北京の事を色々話してくれた。

何と現在天安門広場は工事中で入れないという、ちょっとショック。

我々の泊まる民族飯店に着いたのは現地時刻の12時頃(日本時間1時頃)。

予想以上に立派なホテルでフロント・ロビーの内装も立派なものだった。

部屋もカードキーを使用、ユニットバスも日本の一般的なそれより広かった。

TVは日本のBS1と2、そしてWOWOWも写った。

先ずはパスポートと帰りの航空券と必要以上の現金をホテルのセーフティーボックスへ預ける事にした。

今回の旅始まって初めての英会話。「Safety box please.」でOKだった。

貴重品を預けて街に出てみたが開いている店はなく(12時過ぎているからそりゃそうだ)すぐに部屋に戻った。

部屋に戻ってお互い風呂に入って就寝。とりあえずは無事に着けてなにより。

本格的な事は翌日からだね。

 

 

※以下から基本的に時間は現地時間(北京の時間)とする。日本との時差は1時間、北京が12時なら日本は13時。

二日目.2月20日土曜日 (北京 晴れ)

この日は予定がある。相方の親父さんの古い友達が北京に単身赴任しているという。

そこで相方の親父さん経由でその人に北京の案内を頼んだら快く引き受けてくれたという。

この日はその人が我々を案内してくれるために朝9時にホテルに来てくれる事になっていたのだ。

9時10分前くらいに部屋に電話があってロビーの喫茶室にいるという。

その人は人の良さそうなオジさんだった。

各観光地を廻りつつ北京での移動手段であるバス、タクシー、地下鉄の乗り方を教えてくれるという。

先ずはホテルの近くのバス停からバスに乗って移動。

自転車はTV等で見るほど多くはないが自転車の横暴ぶりというか大胆さが凄い。

バスのすぐ横や目の前を平気で走っている、歩行者も平気で道を横切る。

なんだか見ているこっちの方がビクビクしてしまったよ。

バスは0.5元(5角)。当初は天安門へ行くつもりだったらしいが乗るバスを間違えて違う所へ。

しょうがないので降りて次ぎはタクシーで移動。初乗りが10元で天安門へ。

広場は現在工事中なのは先にも書いたが、有名な毛沢東の画がある天安門は健在。

天安門
典型的中国風景也

中国ではちょうど旧正月で1週間ほど世間はお休みという。

だからだろうね天安門には観光客(だいたい中国の田舎から来た人らしい)が沢山。

要するに日本と変わらないというわけだ。あっちこっちカメラで写真を撮る姿は日本と変わらなかった。

その天安門をくぐって故宮(紫禁城)へ。さすがに広い広い、人も本当にいっぱい。

故宮をきちんと見るには一日丸々かかるらしい。

故宮を突っ切って次に向かったのは景山公園という、故宮他北京市内が一望できる所。

そこから眺めた故宮は良かったし、また街並みも良かった。

所々に大きなビルが見えるが一部には昔ながらのというかそういう家があちこちに見えた。

景山公園より
背景是故宮紫禁城也

その後はトロリーバスと地下鉄に乗って建国門という駅へ。

外国人向けの土産物屋系のデパートが並ぶ、外国人向けということで料金は高く設定されているらしい。

そこを少し外れて歩いていると庶民的な屋台が沢山並んでいる通りも見る事が出来た。

そして昼飯を食うために店に入った。普通の飯屋ってな感じだった。

そこで食ったのはしゃぶしゃぶ。

羊肉のしゃぶしゃぶを胡麻だれにつけて食べる、これは北京名物らしい。

ジンギスカンは食った事があったがしゃぶしゃぶは初めて食ったが美味かった。

ビールも一人一本ずつ飲んだ。注文等は全てやってもらった、そしておごってもらった。

中国では基本的に1人前の料理の量がとても多い。

今回の昼飯も羊肉1人前と牛肉1人前と野菜、豆腐を食ったが3人でいっぱいいっぱいって感じだった。

腹もふくれたところでバス移動して向かった先は北京動物園。

そう、パンダがいるのだ。「大熊猫」がパンダという意味。北京でもパンダは大人気。

パンダ館には現地人と思しき人がいっぱいいた。

当のパンダはかったるそうにジッとしているのがほとんどだった。

動物園もまともに見ていると半日くらいかかるというのでちょっとぶらついただけで切り上げた。

再びバスに乗り込み北京郊外の方へと向かった。

向かった先は頤和園という、歴代皇帝の別荘のような庭園に行った。

湖のとても綺麗な庭園だった。天安門にしろ頤和園にしろ中国はやはりスケールが大きい。

そこを出てタクシーで街へ。我々のホテルから最も近い繁華街、「西単」へ。

そこで晩飯をまたもやご馳走になった。何故か日本食屋に入り、ビールをたらふく頂いた。

食後に丸一日お世話になったオジサンとお別れ。

本当に一日お世話になりました。交通手段の乗り方、最低限の会話も習った。

お礼を言ってお別れ、相方と二人になって一旦はホテルに戻った。

我々のホテルからその繁華街「西単」までは歩いて5分ほどで行ける。

ホテルで小休止してから再び西単の街をぶらついた。

街の雰囲気は香港よりも上品という感じがした。

香港は色々な店がネイザンロードを中心に「雑然」とした感じだったが、北京の方が落ち着いた感じ。

香港よりも街としては綺麗だった。

でもまだまだこの日行った所は序の口。観光地っぽい所はそこそこ廻ったけどね。

しかし慣れない土地でバス乗ったり地下鉄乗ったりで大分疲れていた。

夜にはすぐに眠れたね。

 

※以下の文章から現地の金額(人民元)が出てくるがその際の日本円への換算は[1元=15円]で計算している

三日目.2月21日日曜日 (北京 晴れ)

今朝は大分ゆっくり眠った。昨夜の疲れもあってお互い起きたのは10時頃だった。

朝(昼)飯を食うために西単の街へ。先にも書いたように歩いて5分ほど。

その街のデパート(3軒くらいあった)にフロアー丸々飯屋という階がある。

屋台風に色々な店が並んでいてそれぞれで色々なものを売っていて、真ん中にテーブルが沢山ある。

食事はそこでしようという事になった。なにせ我々二人だけでは初めての食事だ。

周りの客を見ていると各料理屋のカウンターで料理名を言って、紙片を貰う。

その紙片を別の場所にあるレジに持って行く。レジでお金を払って紙片にはんこを押してもらう。

再びその紙片をカウンターに持っていって料理を貰うというシステムだ。

意を決して二人で違うカウンターで違うものを頼もうという事になった。

私はワンタンメンの様なものを指差して「一个(イーガ)」(一つという意)と言って注文。

何やら店員さんはチョコチョコ話かけてきたが首をかしげて済ました。

無事に紙片を貰う事が出来て、レジで精算して飯にありつけた。

相方も無事にヤキソバを持ってきてさぁ食べるか、と思った矢先だった。

店員さんが二人こっちに来てゴチャゴチャ何事かをしゃべり相方がヤキソバと共に連れていかれた。

一体どうしたのだろうと思っていたらチョットして相方が別のヤキソバと共に戻ってきた。

実は相方が最初に持ってきたヤキソバは見本の食べられない奴だったのだ。

カウンターにおいてあったヤキソバを持ってきてしまったのだ、見本だとは知らずに。

それで店員さん二人が慌てて相方を追っかけてきたというわけだ。

真相を知って大爆笑だったよ。そりゃ現地人もこっち見てクスクス笑っているわけだ。

別のカウンターでコーラを注文してコーラは「クールー」、お食事。

ワンタンメンは味が極端に薄くよく分からなかったがワンタンは美味しかった。

相方のヤキソバは脂っこくて独特の臭みがあってあまり多くは食べられないと言っていた。

ワンタンメンもヤキソバも8元(約120円)、コーラは4元(約60円)。

腹も膨れたところで自然博物館という所へ向かった。ガイドブックで見て面白そうな感じがしたのだ。

西単から天安門へ歩いて、天安門を南下、前門という北京の下町をずーっと南下して歩いていった。

場所は地図で確認していたが思ったより遠くてかなり歩いた。

自然博物館は日本の博物館とそんなに変わらなかった。

動物の剥製や恐竜の骨、人体模型、植物、魚等。

脳と心臓のホルマリン漬があったがそんなにグロくはなかった。

動物の剥製や恐竜の骨もなんだか「本物??」って感じがした、胡散臭さが漂っていた。

適当に見終わるとタクシーを拾ってホテルに戻った。

タクシーに乗って「ミンズー・ハンティェン(民族飯店)」とだけ言って通じた、20元(約300円)弱。

ホテルに戻った理由は一つ、TVを見るためだ。

何の因果かホテルではWOWOWが写る。

日本ではこの日横浜アリーナにて前田日明の引退試合(vs.アレキサンダー・カレリン)がある。

そしてWOWOWではその試合を生放送するのだ。その試合を見るためにホテルに戻ってきた。

まさか中国に来てこの試合を見る事になろうとは思わなかった。

日本の試合を衛星放送でわざわざ異国の地で見ているというのも妙な感じがした。

格闘技好きでないと判らないだろうがかなりこれは「世紀の一戦」なのである。

前田の相手カレリンはオリンピック3連覇,シドニーでも優勝候補筆頭。「人類最強の男」の異名を持っている。

そんな男との対戦を実現させただけでも大した物なのである。

昔のアントニオ・猪木vs.モハメド・アリみたいな感じと思ってもらえれば良い。

結果前田は負けてしまったがリアルタイムでこの試合を見られて良かったと思う。

TV見終えたのが16時頃、飯を食うために再び西単へ。

朝とは違うデパートの地下に行くと、マクドナルド・ケンタッキー・吉野家が…

一番空いていた吉野家に入って牛丼を注文。勿論メニューを指差しで。

牛丼11元(約165円)、味は日本のそれとほとんど変わらなかった。

帰りにデパートの超市(スーパーマーケット)でジュースやお菓子やビールを買っていった。

ちなみに水は当然ミネラルウォーター、水道水は飲めない。

缶ビールは2元(約30円)、水も500mlで同じくらいの値段。

ホテルに帰って昼寝ならぬ夕寝。

どの位寝ていたか、19時過ぎに再び街をぶらつきに西単へ。

そんなに腹は減っていなかったがケンタッキーに入り適当に食った。

結局簡単に食えるファストフードになってしまった…。

ホテルに戻って買ってきたビールとお菓子で軽い飲み会。

こっちのビールは燕京ビール、北京ビールが主流らしい、有名な青島ビールはデパートでしか見なかった。

その3つのビール共飲んだが、どのビールにも独特の臭みがある。

日本のビールに飲み慣れていたから最初は違和感があったが、慣れれば大丈夫だった。

 

 

四日目.2月22日月曜日 (北京 晴れ)

この日は北京郊外一日観光のオプションツアーの日。

9時に集合ですと初日のガイドさんに言われていたのに、お互い起きたのは8時50分。

昨夜はそんなに飲んでないつもりだったのに…

慌ててフロントに行くと同行者は皆もう来ていた、勿論みな日本人。

カップル一組、男2人、女2人、それに我々の計4グループ8人、皆若く20代だろう。

ガイドさんは女の人、伊さんという。

小型バスに乗り込みいざ出発。小1時間で明の13陵という、皇帝のようするに墓場に到着。

伊さんの後に付いて13陵の名所(?)を歩いて、各場所でそこの歴史等を伊さんが話してくれる。

なんだか気が付くと典型的な「ツアー」の形になっていた。

4組同時に移動したり止まったりでなんだかなぁ…他の日本人ツアーの人も確認できた。

明の13陵などは歴史的な事はなにも判らないしあまり興味もなかった。

そこを出ると中国の漢方の老舗であるという同仁堂という所へ行った。

そこの医師は日本に留学していた事があり日本語を話す事が出来た。

小さな部屋に入れられて漢方やツボ、気功がいかに素晴らしいかを日本語で力説。

西洋の薬では直せなかったのがココに来たら治っただの色々な自慢話を聞かせてくれた。

その後気功の先生が登場。TVなどで見る「ハァー!!」みたいな事をやって電球に明かりをともしていた。

次に3人くらいのお医者さんが出てきて我々8人の脈と質疑応答で今体のどこが悪いかを調べてくれるという。

相方は肝臓が悪いと言われていた。この漢方を服むといいと薦められた漢方は8500円、高!!。

私は脈を取られ年齢を聞かれ、血圧等は正常かと聞かれ、「健康」と言われた。ほんまかいな…

他の3組中2組3人はなんとその場で薦められた漢方を購入していた、信じられんな…。

日本人なんかいいカモなのだろうね。8500円もしたら試してみようか程度ではチョットねぇ…

バスで移動して、外国人向けの土産物ショッピングセンターへ行きそこで昼飯。

そこで4組8人が同じテーブルで昼飯(用意された弁当)。

どこかぎこちなさが漂うあくまでも社交事例的な会話で終わった。どうもああいう空気は苦手だ。

食後はかの有名な万里の長城へ。

万里の長城なら多少はその歴史的背景も知っているつもりだし何よりもスケールのでかさが良かった。

万里の長城ではさすがに自由行動になり、時間を決めて集合になった。

高い所へ行くにはひたすら長城の階段を登らなければならない。

方向が2種類あって、緩やかな女坂と急な男坂。

他の3組6人やほとんどの観光客が女坂へ向かったので、我々は男坂へ。

いやぁ、きつかったきつかった。後でガイドブックを見たら最大傾斜は40度だそうだ。

しかし天気も良かったし「壮大」の一言では片づけられないくらい壮大だった、気持ちよかった。

階段の色々な所に物売りがいて片言の日本語で話しかけてきた。

Tシャツ持って「5枚1000円」や「証明書証明書」と連呼してくる輩、色んなのがいたが勿論全て無視。

万里の長城で今回の郊外観光のメニューは終了。ホテルに送ってもらって終了だ。

ところが昼飯時の会話で判ったのだが他の3組は完全なパッケージツアーらしい。

それで万里の長城の後で北京ダックを食いに行く事になっていたのだ。我々だけハブか…

と思っているとガイドさんが気を利かせてくれて「現地料金ですが一緒に食べに行きますか?」と誘ってくれた。

しかしなんというか昼飯時のような妙なぎこちない空気に耐えられる自信がなく断った。

 

ホテルに着いたのが18時、部屋に戻る廊下の途中で3人の日本人女の子とすれ違った。

実は相方が昨夜私が夕寝中に抜け駆けして廊下でその3人の子とチョコっと世間話をしていたらしい。

どうやら同じ日に同じ飛行機&バスで来ていた3人の女の子だ。

すれ違ったら向こうが声をかけてきて晩飯を一緒に食べに行きませんかと誘われた。

勿論断る理由などないのでOKです。というわけで5人で晩飯を食いに行く事になった。

我々の泊まっているホテルのスグ近くに地元の人が行くような小さな食堂が並んでいる通りへ行った。

そこの通りでは暗がりで地面で麻雀をやっている人や将棋をやっているオジサンとかがいて庶民的だった。

その通りの食堂に入ったが店内は結構混んでいた。

3人のコは某国立大学の4年生、卒業旅行で来ていると言い、この日が最終日だそうだ。

一人が中国文学科でメニューを見て適当に目星をつけて中国語でスラスラと注文したので驚いた。

注文したのはサラダ、麻婆豆腐、卵チャーハン、羊・豚・海老の餃子。

どうやら中国では初日の羊肉しゃぶしゃぶといい今回の羊肉餃子といい羊肉が名物らしいね。

それから当然ビールで乾杯。3人とも平気でビールを飲めた。

サラダは草臭くて妙な味がした、麻婆豆腐はただ辛いだけで味の善し悪しはよく判らなかった。

餃子はどれも美味しかった、どれも庶民料理という感じが出ていて良かった。

ビールを計8本飲んで以上のものを注文し、たらふく食って合計金額75元(約1125円)。

しかもそれが5人でだから一人当たりなんと15元(約225円)、何という安さだろうか。

ホテルの部屋に戻って彼女らの部屋で缶ビールを2本ほどご馳走になった。

まぁ色々と慌ただしい一日であった。


万里之長城

五日目.2月23日火曜日 (北京 晴れ)

今日のテーマは北京ダックを食うこと。

10時頃にホテルを出ていつも行く西単とは違う方向(天安門の逆)へ行った。

昨夜の彼女たちにそっち側にもデパートがあると教えてもらったのだ。

そこをぶらついた後に徒歩で再び西単→天安門→前門へ(3日目と同じコース)と歩いていった。

前門という所は北京の下町みたいな所。

その前門にある北京ダックの老舗とガイドブックに紹介されているお店「全聚徳焼鴨店」に行った。

注文が不安だったが、写真付きのメニューだったので例によって指差しだけで注文した。

昨夜の彼女たちに二人で食べるのなら1匹では多いから半匹で良いよと言われていたので半匹にした。

北京ダック半匹と薄皮、ビール2本で64元(約960円)一人当たり32元(約480円)。

出て来た北京ダックは紙皿にのせられていてとっても安っぽい感じ、これが老舗??

インドのナンのような薄皮にダックとネギ味噌(自分らで混ぜる)を巻いて食べる。

とーっても脂っこいダックをネギ味噌がうまく包み込んでいるという感じで美味しかった。

食後は地下鉄に乗って外国人向けデパートが並ぶ、二日目にも行った「建国門」へ。

中国の地下鉄は環状線(山の手線のように回っているヤツ)で一律2元(約30円)。

地下鉄の雰囲気もホームの雰囲気もほとんど日本と変わらず。

土産物デパートをうろうろして超市で今夜用のビールとツマミを買った。

地下鉄に乗って我々のホテルの最寄り駅である「復興門」へ。

ホテルで夕方すぎまで昼寝、なんだかんだで疲れが蓄積しているのだろうね。

 

19時頃になって晩飯を食べに行く事にした。

昨夜の女の子らと行ったホテルのすぐ近くの地元民が行くような食堂街へ行った。

その中で適当な店に入った。当然メニューは漢字ばかり、さっぱり判らん。

メニューを眺めて、「〜羊肉」「〜豆腐」「〜茄子炒」みたいに書いてあったものを指差しで頼んだ。

それから勿論ビール。「イーピン ピージュー リャンガ」(ビール2本、正確に訳すと「一本ビール2つ」)。

この中国語だけは何故か完璧に覚えた。これから中国行ってもビールだけは飲めるね(笑)。

出て来たメニューは羊肉(?)のさいころステーキに山椒みたいなピリ辛なモノで味付けしてあるもの。

これが多分「〜羊肉」だろう。

それから揚げ豆腐みたいなもの、これは「〜豆腐」だろうね。

そして「〜茄子炒」はナスだとばかり思っていたらキャベツに中華っぽいアンがかけてあるものだった。

それプラスご飯を一膳ずつ食べて50元(約750円)。

ホテルに戻ってビールの飲み直し。

この日一日はそんなところで終了。

 

 

六日目.2月24日水曜日 (北京 晴れ)

明朝は8時にホテルのフロント集合で空港に向かうので今日が事実上の最終日になる。

9時頃に起きてホテルの最寄り駅「復興門」のデパートをぶらついて、地下鉄で「前門」へ。

昨日も食ったが北京ダックをもう一度食いに来た。

今回は北京ダックの他にも何か注文してみようってことでメニューを眺めた。

一つは春巻きにしたが、もう一つグロそうなものを注文してみた。

恐らく鴨の頭。テーブルに置かれた時は絶句。

まさにカモの頭そのもの。鴨頭をたてに真っ二つに切ったって感じで気持ち悪い気持ち悪い。

目もクチバシもちゃんと確認できる、どこからどう食えば良いのか判らなかった…。

でも春巻きは美味しかった。北京ダックも勿論ね。

昨日北京ダックを食って判ったのだが、昼に北京ダックを食べれば夜まで何も要らない。

それほど脂っこく、腹にもたれる。脂っこいのが駄目な人は食べられないね。

先にも書いたが前門は北京の下町、その下町をぶらついてみた。

本当になんとなく「下町」って感じがにじみ出ていて街の風景が見ていて楽しかった。

漢方の専門店のような店にも入った。

ショーケースの中にはタツノオトシゴやこれはナニ?っていうような動物の乾燥したものとかが置いてあった。

それからお茶やさんもそこらにあった。

色々な御土産屋さんもあったが当然デパートなんかより値段は安かった。

私は本屋へ入り、児童書コーナーで中国四代奇書(三国演義・水滸伝・西遊記・紅楼夢)の絵本を買った。

絵本だと絵があるので辛うじて理解できそうだったし、何よりも中国っぽいのが良かった。

ちなみにお値段は65元(約975円)。

相方は街角の露店で毛沢東ライターを計算機で露天の人と値引き交渉。

18元(約270円)と提示されたのを14元(約210円)に負けてもらい購入。

その後も適度にブラブラしてホテルに戻って小休止。

 

夕方近くになり西単へ。デパートや商店街をぶーらぶら。

CD、テープ屋さんで小室哲哉の海賊版CD・30元(約450円)とテープ・14元(約210円)を購入した。

中国ではCDよりもテープの方が普及していた。MDなんてなかった。

香港では日本の海賊版CDが沢山あったが中国ではほとんど見なかった。

そして最後の夕食もやはり地元民が行くような食堂へ。「水餃」と書いてある店に入った。

勿論メニューは漢字ばかり、知っている漢字のみで注文。

水餃子は「水餃」と書いてあるのですぐに分かった。

その店の店員さんは愛想が良く、これは如何ですかみたいに指差して薦めてくれたからそれも注文した。

そしたらその出てきたモノは得体の知れないもの。

見た目はタケノコか卵焼なのだが、食ってみるとゴム。歯応えがゴムで味がない。

おかしなモノを食わされてしまったよ。

でもその後に出て来た水餃子はそれの埋め合わせに十分なほどに美味しかった。

適当に頼んでいたからなんの餃子かはよく判らないが美味かった。

こういう庶民的な店の方がやはり安いし美味いし良いね。地元民もたくさんいたし。

気になるお会計も40元(約600円)、やはり安い。

部屋に戻ると早々に荷造りを済ませた。

今宵は中国最後の晩餐、でも飲むのはやはりビール(笑)。

前半は色々な所を回ったけれど後半は街を適当にブラブラした6泊だったね。

もう1日くらいブラブラする機会があっても良かったかな。

 

 

七日目(最終日).2月25日木曜日 (北京 晴れ/東京 晴れ)

さて最終日。お互い7時には起きていた。片づけは昨夜中に済ませてあったので着替えて準備完了。

本が入っているから荷物はとても重たくなった。チェックアウトも何事もなく無事に済ませた。

帰りも小型バスで北京首都国際空港まで移動、帰りは全部で12人と大勢だった。

空港では搭乗手続きまで12人での団体行動だったけれどその後はバラバラになった。

空港から飛行機までバスで移動して、階段で直接飛行機に乗り込んだ。

よくテレビとかで要人がやっているように振り向いて中国に手を振りたかったね。

帰りは定刻通りに出発、機内も行きと違い満席だった。

機内食食った以外は例によってほとんど寝ていた。

そして無事に成田に到着。

入国審査も税関も問題無し。実は小室哲哉の海賊版CDとテープを持っていたのだが…

帰りも山の手線、日暮里経由で新宿へ。帰りの電車内でもほぼ寝ていたね。

新宿で相方と解散。かんがえてみれば1週間も一人の奴といたのって初めてだ。

とにかく疲れていて一刻も早く座りたかったので新宿から鈍行で座って帰った。

帰宅したのは18時45分。

1週間ぶりの我が部屋でゆっくりしました。

 


本文の内容とかぶる所もありますが…

総評

まず寒さは予想していたほどではなく、東京の真冬の格好でよかった。

実際の気温は低かったのだろうが天気が毎日良かったので体感温度はそうでもなかったのだろう。

ただ空気の乾燥がひどく静電気がものすごい。

ドアノブ、エレベーターのボタン、バチッって音がハッキリと聞き取れとても痛い。

第二に喉の痛み、明らかに乾燥によるもの。

夜に暖房をつけて寝るとたいがい喉が痛くなった。

その都度持参したうがい薬でうがいをした。

 

街は綺麗。香港では汚く雑然とした感じだったが北京は広いし繁華街も1個所だけではなかった。

一度だけ街のトイレに入ったが仕切りの板があるだけ、便器はなくあるのは穴。

奥の便器(?)に行くには皆が用を足しているのを横目に見なければならない。

女の子らはそのトイレが余程ショックだったらしい。

観光地のトイレは有料で3角(約4.5円、1元=10角)払ってはいる。

デパートのトイレは無料だが、大の方は紙がなかったそうだ(相方・談)。

 

街角では色々な食べ物を売っていた。イモ、果物、水飴(これを一番多く見た)。

車は右側通行。チャリは日本よりは勿論多かったがイメージよりは少なかった。

道は凄い状況、交通ルールなんてあったものではない。

チャリは車スレスレで走る、横断歩道や信号はあるが車がチョットでも来ないと平気でみんな渡ってしまう。

信号が赤でも右折車は平気で突っ込んでくるからそれが一番危なかったかな。

そして道路のいたるところでクラクションが鳴り響く。

道はタクシーがとても多く、他に小型バス、大型バス、トロリーバス、一般の車、ごくたまにパトカー。

バイクはあまり見なかったね、やはり自転車の国か。

チャリは後輪が2輪で荷物やダンボールを大量に積んだものや人を乗せる椅子が付いているものも見られた。

警官(公安)の制服を着ている人は彼方此方にいた。

警官の制服のまま家族といたりガールフレンドといたり、電車に乗ったりしているのもざらにいた。

 

デパート等の店員の態度は基本的に悪い。

無愛想、ありがとうございますの「謝謝」とも言わない(多分)。

我々が外国人だと判ると目の前でお札を偽札ではないかと調べる。これはかなり感じが悪かった。

スーパーマーケットやデパート内の雰囲気は基本的に日本と変わらない。

 

食事のマナーも我々の常識から考えると悪い。

まず中国の常識では飯は食べ残すのが礼儀らしい。

全部食べてしまうと「まだ足りねーぞ!!」の意味に取られてしまうそうだ。

だからだろうが地元民が行くような食堂では食べ残しが汚い汚い。

また鶏の肉汁をストローでジュルジュル吸っている輩もいた。

それからビールがヌルイ。

中国人は冷たいビールを飲むとお腹を壊すからわざとぬるいビールにしているらしい。

また、本文を見てもらっても判ると思うが、北京ダックは決して高級料理ではない。

街角の露天でも売られていた。

 

まとめとして、楽しかった。やはり異国というのはいいもんだ。

飯が美味かったのは良かったね。治安も全然悪くなかったし一度も危ない目には遭わなかった。

6泊と期間も結構長く同じ所に滞在していたから、狭く深く見る事が出来たのが良かったと思う。

ぜひもう一回来てみたいね、今回は天安門広場には行けなかったし。

 

相方の総評

私は基本的にドジで間の抜けた人間である。

そんな人間が初の海外、中国へ来てどうなるのかといささか心配していた。

しかし相方の多大なる助けにより何とか有意義な一週間を過ごす事が出来た。

もっとも、最初にしていた心配の通り沢山の失敗をし、相方にも情けない姿を何度もさらしてしまった。

まぁ或程度のことは予想していたと思うが…。

しかし人間と言うのはえらいもので失敗と学習を繰り返し、一週間でかなり中国の環境にも慣れた。

この事はかなり嬉しかった。

また、予定には全くなかった同じホテルに泊まっていた女の子食事をするというハプニングもあった。

楽しく、有意義な時間を過ごすことが出来た。

合コンののりだったがつくづく女の人ってのはいいもんだ、花があるなぁ、と思った。

まぁ、それもこれも含め今回の旅は非常に良かった。

今までよりも自分のことを多少知ることが出来たし、多くの失敗により新しく学習することも出来た。

どんな形になるかは判らないが、また旅をしたいものである。


参考資料

物価 (あくまでも我々が体験した範囲内での物価です).1元=15円での換算です。

電車(地下鉄)…一律2元(約30円)
バス…0.5元〜4元(約15円〜60円)
タクシー初乗り…10元(約150円)
マック、ケンタッキーのセット…約20元(約300円)
吉野家の牛丼…約11元(約165円)
缶ビール(中国産)…2元〜4元(約30円〜60円)
缶ビール(外国産・含日本産)…6元〜(約90円〜)
ジュース(コカコーラ社)…約4元(約60円)
ミネラルウォーター500ml…約2元〜(約30円〜)
地元民が行くような食堂 1食1人当たり…30元以内(約450円以内)
お茶やさんのジャスミンティー 100g…6元〜(約90円〜)
スナック菓子系(日本製品は日本より高い)…約5元 (約75円)
肉まん(デパートで売られていた)…3元(約45円)
北京ダック(老舗の店) 1匹 500g…100元(約1500円)
北京ダック(街角で売られていたやつ)…30元〜40元(約450円〜600円)
CD(店によって大分変わるが)…30元〜60元(約450円〜900円)
テープ(同様に)…10元〜20元(約150円〜300円)
故宮入場料…30元(約450円)
北京動物園入園料…7元(約105円)
自然博物館入館料…15元(約225円)

 

持ち物 (6泊7日の中国旅行で持っていった主な持ち物)

フリース地のコート 1着
トレーナー系 3着
ネルシャツ 1枚
Tシャツ 4枚
トランクス 6枚
クツシタ 6足
Gパン 1着
スウェット 1着
ズボンの下にはくタイツ 1着
ニット帽 1つ
サングラス 1つ
うがい薬・洗面用具・はぶらし・カメラ・パスポート・現金・地球の歩き方「北京」・中国語会話の本2冊

 

基本的にタイツ、帽子、サングラスはいらなかった。

歯ブラシや石鹸・シャンプー・リンス、剃刀もホテルに備え付けのがある、タオルも要らない。

うがい薬は必携。

地球の歩き方「北京」と中国語会話の本はそこそこ役に立った。

北京の大きな地図があれば便利だった。

また毎晩ユニットバスでトランクスと靴下は洗濯したからもっと少なくても良かった。

 

 

合計金額

今回の旅にかかった合計の金額。

 

H.I.S北京フリーツアー(ユナイテッド航空往復航空券、北京にて空港-ホテル間の送迎、ホテル6泊7日・飯なし)
約6万5000円

 

北京郊外一日観光 (万里の長城・明の13陵・昼飯つき)
10000円(これは日本でつけた、現地でつければ半額以下になった)

 

海外旅行保険(今思えばつけなくてもよかった…)
約5000円

 

現地にて使ったお金(両替したお金)、食費・お土産・その他すべて込み。
1万2000円。

 

除・成田空港までの移動費・食費。

合計 9万2000円

 


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