1 | VIDEO-BIOSを起動 | ビデオカードにもBIOSが搭載されており起動時には必ず最初に読み込まれます。電源投入時はモニタが完全に通電していないので見にくいですが、再起動時などはチップの番号やバージョンが表示されるのがチラッと見えるはずです。 |
2 | MAINBOARD(M/B)-BIOSを起動 | 普通、単にBIOSといって、マザーボードに載っているBIOSを挿す事が多い。キーボードやマウスなどの基本的なデバイスを管理している。 |
3 | BIOSによるデバイスの走査 | HDディスク、CD−ROMなどの物理的認識はここで行われる。(小技)デバイスの走査がAUTOになっているよりも、決まったデバイスを割り当てておくと起動が少しだけ早い。 |
4 | 起動デバイスのMBR(MasterBootRecode)の読出 | MBRはディスクの構成が記録されており、もっとも重要な場所である |
5 | MBRで指定されたドライブにあるOSを起動 | MS−DOSや初期のWindowsではCOMMAND.COMが実行されます。 |
6 | COMMAND.COMは同一ディレクトリ上のCONFIG.SYSを実行 | |
7 | AUTOEXEC.BATを実行 |
1 | メモリ管理の拡張 | 一般に HIMEM.SYSやEMM386などが当たります。この機能はWindows95上では不要なものですが、DOS全盛時代には必須なドライバでした。 |
2 | 日本語文字を表示可能にする | もともとは英語だったDOSをソフトウェアによって日本語表示可能にします。 |
3 | 日本語入力を可能にする | 表示と共に日本語の入力もソフトウェアによって実現しています。 |
4 | デバイスを使用可能にする | ここで、CD-ROMなどのデバイスを認識させます。 |
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SCSI-CDROMの場合のCONFIG.SYS記述例
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REM [ASPI Driver]
DEVICE=ASPI8DOS.SYS ←これが ASPIドライバ(AHA2940U用)
DEVICE=ASPICD.SYS /D:MSCD001 ←これがASPI-CDROMドライバ
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ATAPI-CDROMのAUTOEXEC.BAT 例
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MSCDEX /D:MSCD001
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Adaptec AHA-2940U/UWの場合のCONFIG.SYS記述例
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DEVICE=ASPI8DOS.SYS
DEVICE=ASPICD.SYS /D:MSCD1
基本的に
DEVICE=ASPIドライバ
DEVICE=ASPICDドライバ
という形になります。また、
ASPIドライバ名は「ASPI***.SYS」
ASPI-CDドライバは「xxxxCD.sys」
という名づけ方が多いようです。もちろん全く違う名前の場合もあります。
adaptec社のASPIマネージャと対応アダプタを参考資料として掲載します。
ASPIドライバ名 | バス | ホストアダプタ SCSIコントローラ |
ASPI8DOS.SYS | PCIバス |
AHA-2910A/2910B AHA-2930A/2930B AHA-2940/2940AU/2940W/2940U/2940UW AHA-2944W/2944UW AHA-3940/3940U/3940W/3940UW AVA-2904, AVA-2902E/I AIC-7850/7855/7860/7870/7880ベースのSCSIホストアダプタ |
ASPI7DOS.SYS | EISAバス | AHA-1740/1742/1744
AHA-1740A/1742A
AHA-2740/2742/2740T/2742T AHA-2740A/2742A/2740AT/2742AT AHA-2740W/2742W AIC-7770ベースのSCSIホストアダプタ AHA-2840VL/2842VL AHA-2840A/2842A |
VLバス | AHA-2825 AHA-2840VL/2842VL AHA-2840A/2842A |
|
ASPI4DOS.SYS | ISAバス | AHA-1540B/1542B AHA-1540C/1542C AHA-1540CF/1542CF AHA-1540CP/1542CP AHA-1640 |
ASPI2DOS.SYS | ISAバス | AVA-1502P/1502AP AVA-1505 AVA-1515 AHA-1510/1520/1522 AHA-1510A/1520A/1522A AHA-1510B/1520B/1522B AHA-1530P/1532P AVA-1502AE/AI,1505AE/AI,1505AES AIC-6260/6360/6370 BASED SCSI host adapters |
MCAM18XX.SYS | PCIバス | AVA-2920/2920A |
ASPIEDOS.SYS | - | AVA-1740/1742/1744(拡張モードのみ) |
ASPI2930.SYS | - | AVA-2930 |
それぞれを解説すると、
最後のニックネーム部分は必ず記述が必要です。このニックネームに従って AUTOEXEC.BATにあるMSCDEXドライバが
システム上で認識されたCD-ROMを探します。
ニックネーム部分は自由に好きなニックネームを付けられます(最大8文字)
上記例の /D:CDROMとした場合は、
MSCDEX /D:CDROM
となります。
これ以外にも好きな名前、例えば下記のように記述してもOKです。
CONFIG.SYSで
DEVICE=MTMCDAI.SYS /D:MITUMICD
AUTOEXEC.BATで
MSCDEX /D:MITUMICD
アプリケーションの中には、インストールしたCD-ROMドライブ名を記憶していて、ドライブ名が
変わってしまうと起動できないものがあります。こういう場合にはCD-ROMドライブ名をアルファベット後半の文字に置き換えたほうが便利です。
実際の手順は下記のようになります。
CONFIG.SYSの最後の行に次の1行を追加します
LASTDRIVE=Z
これにはDEVICE=は付けなくてもOKです。
そして AUTOEXEC.BAT内の MSCDEXにオプションを付加します。
MSCDEX /D:CDROM /L:Z
ここではCDを Zドライブ に割り当てました。
Zは一番最後のドライブ名ですから可変しません。
Vender:{ CHINON, DENON, HITACHI, IMS, NEC, PANASONIC, SONY, TEXEL, TOSHIBA}
4倍速以上のCDROMはSCSI-2に準拠している為、このオプションを使う必要はありません。