高瀬〜烏帽子岳〜野口五郎岳〜水晶岳〜鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜槍ヶ岳〜上高地

たった一人も今年で三回目になってしまった。北アルプスもほとんどのコース登って来たので、今年は何処にしようかと迷う。かの、佐々木成正が越えた「針の木峠越え」もいいかな。それとも南アルプスにするかな、と、いつものように、なかなか決まらず、そういえば、いつか双六岳から見た槍に感激し、いつか西鎌尾根から槍に登りたいと思っていたのを思い出し、休み直前に北アルプスのへそを歩く、裏銀座縦走に決めた。
日 時:1998年8月12日〜15日  (夜行3泊4日)参加者:岩堀

大町駅よりは高瀬ダムまではタクシーで行くことになる。高瀬ダム堰堤上で朝飯のおにぎりをほおばる。
今日は快晴、体調も絶好調である。アルプス三大急登の一つ、ブナ立て尾根に登ることで、久々に闘志が沸いてきた。
高瀬ダムよりこれから登る烏帽子岳


高瀬ダムで腹ごしらえする。
これから登る烏帽子岳が見える。

七時出発、まずはトンネル内を歩く、そう言えば、入社間もないころ、我社の高瀬ダム作業所に応援に来たことを思い出す。
あれはどの辺だったのだろう?。
濁沢を渡り、いよいよ登りになる。日差しが強く一気に汗が吹き出てくる。
こまめに水分を補給する。樹林帯ひたすら登る。
1時間ほど登ると後ろの方に目立つ山が見えてくる。
なんて言う山だろうと地図を見ると、餓鬼岳見たいである。
8号目、6号目、…と、どんどん高度かせいで行く。結構良いペースである。
11時頃やっと尾根に出る。歩き始めて4時間ぐらいである。
ブナ立て尾根も何となくあっけなかった。
左手には見馴れない山々が見える。不動岳、右奥には船窪岳、その左には七倉岳が見える。
不動岳


尾根に飛び出ると、見慣れない山々が待っていた。


程なくキャンプ地である烏帽子小屋に着く。
11時25分、予定より大分早い。テント場は早いせいか未だ1張り位しか無い。
早速テント張って、昼飯とする。今日は猛烈な暑さである。
この高度でさえ30℃ある。風が無く、日差しが強烈である。
烏帽子岳を望む


その名の通り烏帽子にそっくり。 烏帽子岳

 2時烏帽子岳山頂、雲が若干出てきたが回りの山〃良く見える。
時間あるので山座同定したり、スケッチしたりして時間つぶす。
15時30分テント場に戻る。暑い、ビールを思いっきり飲む。
 翌日、何と雨が降っている。予定通り出発。
本来、天気良ければ、眺望を楽しみながら、写真を撮り撮り、歩いているだろうにと、天気が恨めしい。
三ツ岳6時、風強く長袖シャッツを着る。
富士、槍ケ岳が雲の間に見え隠れしている。
早々に立ち去り次ぎを急ぐ。7時20分野口五郎小屋着。
烏帽子小屋

烏帽子小屋


7時50分野口五郎岳山頂、ガスってあまり良くない。
8時30分真砂岳分岐当たりからガスが切れ展望が出てきた。嬉しくなる。
水晶岳

水晶岳別名黒岳と言うそうだ。
その名の通り黒い。

水晶小屋11時着、風強く、寒い。水晶小屋は本当に小さな粗末な小屋である。
稜線にへばりついている感じである。
強風に飛ばされないように小屋の周りはガッチリと石が積んである。
小屋にザックを置いて水晶岳山頂に向かう。左手眼下には池糖が何ヶ所か見える。
かつて小野さんと歩いて、雲の平、高天原の台地である。黒部川の源流になっているところである。
薬師岳も見える、すべて懐かしい山である。
山頂では寒いのでそこそこに立ち去る。
野口五郎岳

野口五郎岳
小屋で軽く食事をとる。取ると言っても寒いのであまり食欲が出ない。
カロリーメイトとパンをほおばる。
鷲羽岳より槍ガ岳

鷲羽岳より槍ガ岳、
一段と大きく見えるようになる。

 今日、最後の山頂となる、ワリモ岳、鷲羽岳へと急ぐ。
1度登ったことがある山である。雨がパラついてきた。
鷲羽山頂では展望も楽しむ間も無く、記念写真だけ撮って、雨に追われるように下山する。
三俣小屋15時着、雨が激しくなってきた。
急いでテントを張って潜り込む。ビールを飲みながら様子を見る。
17時頃、雨上がり、日が出てくる。
笠が岳

笠が岳、どこから見ても目立つ
いつか登ってみたい山である。


翌朝、3時起床、空、星がすごい。今日は天気が期待できそうだ。
気分が良くなる。5時15分頃、日の出が強烈である。眩しいくらいだ。
6時三俣蓮華岳山頂、素晴らしい眺望。槍ケ岳が雲海の上に突き出ている。
でも写真は雲の上だとすべて単調な同じ様な写真になってしまった。
さあ!、今日は槍ケ岳だ!。いつか双六岳から見た槍ケ岳、是が非でも西鎌尾根を辿って槍ケ岳を登ってやると思ったものである。




雲海に浮かぶ槍ガ岳。
しかし写真は今一です。


気合が入る。今回は双六岳には向かわず直接双六小屋へのルートを取る。
こちらのコースはお花畑が素晴らしい。高山植物の写真を撮り撮り小屋に向かう。
人が少なくゆっくりと写真を撮ることが出来る。8時ごろ双六小屋に着く。
一休憩後、8時、いよいよ槍に向かって出発、今回の山行の最後の長丁場かもしれない。
ハクサンフウロタカネヤベスハコヨツバシオガマ








ハクサンフウロ               タカネヤハズハハコ           ヨツバシオガマ

樅沢岳の下り、クルマユリ、トリカブトの花が一杯咲いている。
槍はガスっているではないか、晴れろよとつぶやきながら足を進める。
左手に赤茶けた異様な山容の赤岳とそれに続く硫黄尾根を見ながらアップダウンを繰り返す。
疲れる。千丈沢乗越11時30分、これからが槍に向かっての最後の急登である。
岩場を地図の所要時間は2時間となっている。1歩1歩確実に焦らず急がず登る。
先ほどいきよいよく抜いて行った、私と同じ位のザックを背負っている高校生がバテている。
全然足が進んでいない。まだまだ負けないと歯を食いしばり最後の力を振り絞る。
12時40分、やっと出ました槍ヶ岳山荘の前に。
1時間ちょっとだからかなり良いペースである。









コバイケ                   クルマユリ

しかし槍の穂先はガスってちょっとしか見えない。頑張ってきたのに恨めしい。
先ずテント場を確保しようと、山荘に申し込みに行く。
ところが既にテント場は満杯で断られる。え!、と一瞬予期していなかったので、どうしよう?と迷う。
今日は展望良くないので、明日の朝に期待していたのに、ここで殺生ヒュッテまで下ってしまうと、
写真が撮れないではないか。でもどうしようも無い。
槍ヶ岳のテント場は10張り位しか張れないのである。仕方ない諦めて、
昼飯を食べて槍ケ岳に登ることにする。相変わらず、いつ来ても人が一杯である。
山頂までも渋滞で時間がかかる。










                     ヨツバシオガマ          シナノナデシコ
           

山頂では、そうそうに写真だけ撮って下山する。15時殺生ヒュッテ着。
まだ早いのでテント場良いところを確保出来る。ここは場所は広いが、
大きな岩がゴロゴロしていてなかなか寝心地の良さそうな場所は数少ないのである。
さっそく、山小屋に言って、水、ビールを手に入れる。一人で乾杯!、よくヤッタ!。
ほぼ今回の夏の山行も90%お終いである。槍ケ岳は残念ながら今日1日姿を見せてくれなかった。
前回と同じ2度裏切られた。そんな感慨にひたりながら、最後のディナーを楽しむ?。









カンチコウゾリナ               チングルマ

翌日、今日も曇り、今年の山行は天気に恵まれていない。小雨がパラついている。
相変わらず槍見えず。仕方なく下山開始。途中川があるので顔を拭く。
下山者は少ないが、これから槍ケ岳を目指す登山者がどんどん集団で登ってくる。
これをいちいち譲っていたら、下山の時間かかってしまうと思い。
待って道譲らず、グングン下る。どうせガスって何も見えないのである。
9時徳沢園着、すごい人である、登山客より観光客である。これでは上高地が思いやられる。
多分すごい人だろう。昼飯を食べる、
今回は軽くするため食料もギリギリにしたので餅2個とスープしか残ならかった。
11時45分上高地着。やはりすごい人である。バスが何時間待たされるか判らない。
いまからだと13時くらいのバスになるみたいだ。割高だが相乗りタクシーを頼む。
一人3200円(バスだと2500円)。
松本12時10分着、これから東京までの電車、座れるかどうかである。
今日は上高地の花火大会があるようで観光客であふれている。
いつもの「あずさ」は座れず、臨時特急「かいじ」を並んで待ち、やっと席を確保する。
ヤレヤレである。こうして今夏の山行は終わったのである。

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